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いたずら好きのノラネコがたまらない! だいすけお兄さん、工藤ノリコ「ノラネコぐんだん展」に登場

文:日下淳子、写真:斉藤順子

絵本から飛び出したノラネコを、だいすけお兄さんが応援

 4月17日に開幕した「ノラネコぐんだん」展では、入り口からかわいいノラネコぐんだんがお出迎え。工藤ノリコさんの描く黄色のネコたちは、ちょっとオジサンのような雰囲気もありつつ、並んでこっちを見ている様子に、つい笑みがこぼれます。実はメーンポスターに描かれたお座りポーズは「反省」しているところ。毎回、工場などに忍び込んでは、機械を爆発させてしまい、結局怒られるというお約束のストーリーです。

 パンが食べたいから、ぼくたちも作っちゃおう……というノラネコの考え方は、まるで子どものよう。でも自分の家ではなく、工場にまで忍び込んで、8匹で見よう見まねで機械を動かしてしまうのですから、たまりません。でもその素直さやとぼけたところに、読者は愛着を感じるのかもしれません。子どもだけでなく、大人にも、男性にも人気のあるシリーズです。

 この「ノラネコぐんだん」展の内覧会では、ノラネコぐんだんを愛する横山だいすけさんが、工藤ノリコさんの代役を務めるノラネコのパペットと公開対談しました。「ノラネコがいたずらしちゃうときの、わるーい顔がたまらなく好きなんですよね。疲れているときに、肩ひじはらずに読めるのがいいなと思っています」とだいすけさん。「作品を描くのに、どれぐらいかけているんですか?」というだいすけさんの質問に、「1冊を6カ月ぐらいで描いています。本当はもうちょっと描きたいけど、どうしても締め切りが……」と、まだまだ意欲的に制作したい様子を見せていました。

絵本ではお約束となっているあのシーンを原画で

 展覧会では、『ノラネコぐんだん パンこうじょう』『ノラネコぐんだん おすしやさん』など、シリーズの原画が一堂に飾られています。工藤ノリコさんの細かい描写ややさしいタッチに惹きこまれ、途中途中にある登場アイテムも、絵本のシーンを彷彿とさせます。

 絵本のほかにも、漫画『ワンワンちゃん』や、読み物の『ノラネコぐんだんと海の果ての怪物』の原画が飾られており、展覧会のおしまいには、絵本ではお決まりの爆発シーンが体験できるコーナーも作られていました。

 「ノラネコぐんだん」のシリーズは、かわいいグッズもポイントのひとつです。この力の抜けたノラネコに癒される人も多いのではないでしょうか。展覧会オリジナルグッズも多く、手触りの良い大小のぬいぐるみから、お菓子、ベビーアイテムまで、さまざまなものが販売されていました。絵本の世界から現実に連れて帰りたい気持ちにさせるノラネコたちでした。

 「工藤ノリコ 絵本作家20周年記念 ノラネコぐんだん展」は、GWの5月6日まで開かれています。楽しいノラネコたちに会いに、銀座まで足を運んでみてください。