1. HOME
  2. トピック
  3. 好書好日エクストラ
  4. 社会派山崎豊子の傑作『白い巨塔』【逸冊レビュー4月号/10連休に読みたい本】

社会派山崎豊子の傑作『白い巨塔』【逸冊レビュー4月号/10連休に読みたい本】

『白い巨塔』山崎 豊子・著 あらすじ

 実在の人物や団体をモデルに、大学病院という組織の人間関係を描いた医療サスペンス。山崎豊子は本書を執筆するために何冊もの医学書を読破し、何度も医療現場への取材を重ねたのだとか。複雑怪奇な「政治」がうごめく大学病院を舞台に、すご腕の外科医を主人公に据え、虚勢の裏にある人間の弱さや真理を描いています。

投稿者・本とコーヒーが好きさん(千葉県)

 社会派山崎豊子の傑作で、昔から有名な一冊。しかし、今読んでも全く古さは感じない。財前五郎がどこまで行ってしまうのか、恐怖を感じながら、じっくり読みたい。受ける医療を納得して選ぶ現代において、医療に受け身ではなく主体的に関わりたいと思っている人は多く、この作品はメッセージを放ち続けるだろう。1度読んだりテレビで見たことがあっても発見があるはず。ぜひ大作を連休に。 

谷原店長のコメント

 傑作です。読み終わったら『沈まぬ太陽』『不毛地帯』も行きましょう。