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見てきた〈笑芸〉こざっぱりと 高田文夫「東京笑芸ざんまい わたしの芸能さんぽ」

  爆笑問題の太田光が「今が一番おもしろい」と言う、高田文夫センセイ。森繁、志ん生、ビートルズを生で見てきた、その人一倍大きな目玉の東京人が「評論など田舎臭いこと」はせず、“大衆芸能”のあれやこれやを「こざっぱりと」書いたのが、『東京笑芸ざんまい わたしの芸能さんぽ』だ。
 お笑いBIG3(たけし・タモリ・さんま)の前、「テレビ史的にはまだ誰も気がついていない」「SMALL3」がいたという。せんだみつお・あのねのね・ずうとるび。ツービートの「ビート」は、実は音楽用語ではないと「私だけが知っている」等々。
 かつてマスコミで活躍したのは青島幸男、永六輔(ろくすけ)、大橋巨泉、五木寛之ら、早大出身者だった。だが、日大芸術学部卒の、著者と映画監督・森田芳光が“日芸文化”をつくった。後輩に三谷幸喜、宮藤官九郎、立川志らく……。
 「週に三回は本屋を覗(のぞ)き、週に一回は近いので神保町の古書店街に行き」、芸能とスポーツの本をチェックしてきた。締めは、最強の〈笑芸〉本ガイドだ。(石田祐樹)=朝日新聞2019年5月4日掲載