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【検定百景#6】神社検定:神社から「八百万」通りの歴史が見えてくる

(正解は記事の最後で!)

 近年、参拝者が急増している神社。日本にある神社はおよそ8万を数え、初詣や観光、また縁日など、多くの人にとってもなじみのある存在でしょう。しかし、神社にある「見覚えのあるアレ」の名前は何か、それにはどのような由来や歴史があるのかなど、自信をもって答えられる人は多くはないかもしれません。「神社検定」は神社についての正しい知識を学び、「日本のこころ」をさまざまな人に知ってもらうことを主眼としています。

 神社検定は、単に神社について知るだけの検定ではありません。そもそも神社とは何かというと、日本固有の宗教である「神道」の信仰にもとづいた施設です。神道は先祖の霊や自然への畏怖の感情が根底にあり、「八百万の神」とも呼ばれるように、多種多様な神がその信仰対象として存在します。神社によっても祀られる神はさまざまで、神社の由来や歴史を探ることは、それぞれの地域の特徴や歴史を、深く学ぶことにもつながります。

 神社検定の特色は、「問題の傾向が毎回変わる」ことにあると、神社検定の事務局長を務める佐久間宏和さん(51)は語ります。「神社には歴史や信仰、建築などさまざまな切り口があるため、1回の試験ですべてを網羅することはできません。毎年テーマを決めて、それに沿って試験問題の作成を行っています」

 では、来年度のテーマは?と尋ねると、「日本書紀」(奈良時代に成立した歴史書)という答えが返ってきました。2020年は日本書紀の編纂から1300年の節目。神社を通して歴史の重みを知ることには、単に知識を増やすにとどまらない大きな収穫があるでしょう。

例題にチャレンジ!

【問題1】
中世以降、伊勢の神宮に対する信仰が全国的に広がって、神宮から出されたお神札(おふだ)を清浄なところにお祀りしたことが起源といわれるものは何でしょう。

  1. 注連縄(しめなわ)
  2. 御霊舎(みたまや)
  3. 神棚
  4. 床の間

【問題2】
神輿(みこし)は、平安時代以降、神様の乗り物として用いられるようになったといわれていますが、もとは天皇の正式な乗り物で鳳凰(ほうおう)の飾りものをつけた神輿のことを何というでしょうか。

  1. 鳳台
  2. 凰台
  3. 鳳輦
  4. 凰輦

【正解】タイトル問題=4、問題1=3、問題2=3(読み方は「ほうれん」)