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大河ドラマの “麒麟”の意味は? 「日本の文様 解剖図鑑」

 艶やかな振袖姿が街中にあふれた「成人の日」。梅や桜などの花々や鶴、亀といった動物など、振袖に施されている吉祥文様は見ているだけでおめでたい気分になります。

 着物だけでなく、伝統的な建築物や和菓子などにも用いられ、いまでも目にする機会が多い日本独自の文様。世界的に見ても多種多様な文様がある日本は“文様大国”ともいえるのだとか。そんな日本の文様の中から、77種を取り上げ、その意味や謂れなどを解説したのが「日本の文様 解剖図鑑」です。

 たとえば、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のタイトルとなっている“麒麟”も文様のひとつ。ビールメーカーのロゴでもおなじみの幻獣です。麒麟は仁を重んじる聡明な存在であり、優れた王が世を治めるときに出現するといわれているそう。戦乱の世に平穏をもたらす“麒麟”を呼ぶのは誰なのか。そんな意味が大河ドラマのタイトルには込められていることがうかがえます。

 文様のつくりにパターンがあるというのも面白いところ。モチーフが同じ文様でも、「向きを変える」「分ける」「増やす」など、そのアレンジ方法次第でバリエーションがいくつもあるといいます。

 文様そのものだけでなく、さまざまな文様が見られる日本各地のスポットや文様を取り入れた和菓子も紹介。本書を片手に、文様を見て、食べて、文様巡りを楽しんでみるのも一興です。