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【検定百景#24】天文宇宙検定:自分の星座を探せるようになる!

(正解は記事の最後で!)

 多くの人が幼少期、宇宙に心をくすぐられた経験はあるかと思います。望遠鏡で星を観察したり、プラネタリウムに行って星の名前を覚えたり。天文宇宙検定は、そんな宇宙や天文の知識を「楽しく」身に着けることを目的とした検定で、一般社団法人天文宇宙教育振興協会の主催により2011年に発足、今までに延べ20000人ほどが受検してきました。

 検定の問題は、「年を経ても色あせず、かつ解くのが楽しい」ものを目指していると、検定の運営にあたる株式会社恒星社厚生閣の代表取締役・片岡一成さんは語ります。「たとえば江戸時代の俳人・与謝蕪村の句で『菜の花や 月は東に 日は西に』というものがありますが、この句における月はどのような形をしているのか。このような問題では、宇宙や天文のみではなく、歴史や文化を知ることもできますし、広がりのある問題を心がけています」

「3級を獲得できるくらいの知識を身に着ければ、自分の星座を探すこともできますし、そのように宇宙を知ることで、毎日がちょっと楽しくもなります」と片岡さんは続けます。ちなみに、3級の合格率は70%、4級は80%程度で、テキストを丹念に読み込むことで、合格は十分に可能と言います。

 では、1級の合格率は?と尋ねると、なんと3%とのこと。難問で構成された1級の合格者は「天文宇宙博士」の称号を得られるとのことですが、さすが「博士」というだけあって、道のりはなかなか遠そうですね…。

 最後に検定の目標を尋ねたところ、「(合格者から)宇宙飛行士を輩出すること」と片岡さんは答えました。日本にはロケットを作る技術もあるため、宇宙に飛び立つ道は確かに開かれています。検定をばねにして、まだ見ぬ宇宙に羽ばたく人が現れるのが楽しみです。

例題にチャレンジ!

【問題1】
太陽の大きさ(直径)は、地球とくらべておよそどのくらいか。

1. 地球の約10分の1
2. 地球の約10倍
3. 地球の約100倍
4. 地球の約10000倍

【問題2】
彗星は何でできているでしょうか?

1. かたい岩石
2. 純水が凍ったもの
3. 惑星になりそこねたガスの集まり
4. 氷と塵(ちり)が混じった汚れた雪玉

【正解】タイトル問題=2、問題1=3、問題2=4