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手塚治虫「ブラック・ジャック」新作をAIと共作 秋に発表予定

プロジェクトの概要を発表する手塚プロダクション取締役の手塚眞さん(左)と、慶応大の栗原聡教授=2023年6月12日、東京都港区、西田理人撮影

 手塚治虫の「ブラック・ジャック」が生まれて今年で50年。漫画の神様が生んだ名作に、生成AI(人工知能)と人間のコラボで新たな物語が付け加えられることになった。今秋、漫画誌「週刊少年チャンピオン」で、新作が発表される。

 手塚プロダクションやAI研究者の栗原聡・慶応大教授らによるプロジェクトチームが6月12日、東京都内で概要を発表した。

 1973年11月~83年10月に同誌で連載された「ブラック・ジャック」は、無免許の天才外科医が活躍する手塚の代表作。今回は200話を超える全エピソードをAIに学習させ、クリエーターとの協働でオリジナルの一話を創作するという。

 「AI×手塚治虫」という試みは、2019年に開始。「手塚治虫が現在も生きていたら」というコンセプトのもと、翌20年に新作「ぱいどん」を発表した。このときは手塚作品を学習したAIが、あらすじやキャラクターデザインの原案を手がけた。

(西田理人)朝日新聞デジタル2023年06月12日掲載

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