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リュウジさん「虚無レシピ」のナポリタンと天津飯 極限まで削ぎ落としたら、至高を超えた?

リュウジさん=三輪友紀撮影

はじめに

あるじゃないですか。
「今日はもう何もできない」とか、
「二日酔いで死ぬー」とか。
あああああ、虚無……って日。
でも、どんなに虚無でも、腹は減るんですよね。
人は、食べないと生きていけない。
……というわけで、
「いかに少ない材料と手間で、いかにウマイものを作るか」
を、極限まで突き詰めたのが、この本です。
中には、「これ、料理って呼んでいいの?」
っていうものもあるかもしれません。
でも、いいじゃないですか。たまにはこういうのだって。
虚無なときこそ、ウマいもん食いたいじゃないですか。
華やかなだけが料理じゃないです。
「食べる」って、日常であり、生きること。
いつも料理にたくさん時間をかけられるわけじゃないし、
そもそも「手間をかけたから、必ずおいしい」というわけでもない。
「今あるもので、おいしくする」のも、
忙しい日々を生きていく上で、大事なスキルだと思います。
加えて、とても大事なことが1つ。
虚無レシピは、食材や工程をギリギリまで削ぎ落とした
究極の「引き算レシピ」です。
逆に言えば、何を足してもアレンジ自在ということ。
見た目は全然映えません。
でも、味はまったく虚無ではないのでご安心を。
ぶっちゃけ、俺(あ、俺じゃなくて酔っ払いの料理研究家)が出している「至高シリーズ」よりウマいかも、と思うものもあります。
むしろウマすぎて、虚無が解けます。
というわけで、何が言いたいかというと、
日本中の虚無な奴らを、虚無な俺が救いたい。以上。

虚無おじさんこと、リュウジ

虚無リタン

材料(1人分)

パスタ(1.6mm)…100g
ケチャップ…大さじ3
サラダ油…大さじ1

目玉焼き用
卵…1こ
サラダ油…小さじ2

仕上げ
粉チーズ…好みで
仕上げ
黒胡椒…少々

作り方

1. フライパンに油を熱し、半熟の目玉焼きを作り、取り出す

2. 鍋にお湯と塩分濃度1%の塩を入れて沸かし(分量外)、パスタを表示より1分短くゆでる。

ジャムのようにペタッとするまで!

3. 1のフライパンに再び油を熱し、ケチャップを入れてペースト状になるまで炒めたら火を止める。

4. 3に、2と少しのゆで汁を加え、火にかけて全体を混ぜる。器に盛り、1をのせる。

ポイント

塩分濃度1%の目安は味見してスープくらい!

+αアレンジ

追加できのこ、ピーマン、魚肉ソーセージ、ベーコンなど

虚無天津飯

材料

ごはん…200g
卵…2こ
サラダ油…大さじ1

A(卵用)
水…大さじ1と1/2
塩…小さじ1/5
味の素…3 ふり
片栗粉…小さじ1/2

B(餡用)
水…100cc
鶏ガラスープの素( 顆粒) …小さじ1/2
醤油…小さじ1/2
酒…小さじ1
オイスターソース…小さじ1
ごま油…小さじ1
酢…小さじ1/2
片栗粉…小さじ1

作り方

1. ボウルに卵を割り入れ、Aを加えて混ぜる。

2. フライパンに油を熱し、1を流し入れる。外側の固まった部分をヘラで中心に寄せ、半熟になったら火を止める。
3. ごはんに、2をスライドしながらのせる。
4. カップにBを入れてよーく混ぜる。

とろみは道ができるくらい!

5. 2の空のフライパンを熱し、4を入れてよく混ぜる。とろみがついたら3にかける。

ポイント

餡を作るときは、片栗粉は沈みやすいので、よく混ぜる!

+αアレンジ

餡に追加でカニカマ、長ねぎ、豚こま(細切りして炒めておく)など

虚無に満足できなくなったら

結局、虚無レシピは、料理の原点みたいなもの。
「オムライスとは、何をもってオムライスなのか」
みたいな、そんな哲学的な問いから、最低限の素材で、料理の作り方を知る。
そんなロジックを知るためのレシピだと思ってみてほしい。
このロジックがわかれば、いろんな料理の味の作り方がわかるし、アレンジの幅がぐっと広がる。
虚無レシピはある意味、「どこか欠けているレシピ」とも言える。
でも、欠けているからこそ、何を足しても自由だ。
虚無で満足できなくなったら、どう虚無じゃなくするか。
君たち次第だ。

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