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村上春樹さん・川上未映子さん、朗読会で書き下ろし短編を披露「朗読にはすごい力がある」

 作家の村上春樹さんと川上未映子さんらが出演するイベント「Authors Alive! 特別編『村上春樹×川上未映子 春のみみずく朗読会』」が1日、東京都新宿区の早稲田大学大隈記念講堂で開かれた。書き手自身による朗読や語りに、約1100人の観客が聴き入った。

朗読する村上春樹さん

 2人の朗読会は、川上さんが聞き手となった対話本「みみずくは黄昏(たそがれ)に飛びたつ」の文庫化にあわせて開かれた2019年以来、5年ぶり2度目。今回は、それぞれが朗読会のために書き下ろした短編小説を持ち寄り、村上さんは「夏帆」、川上さんは「わたしたちのドア」と題した未発表の新作を朗読した。

朗読する川上未映子さん=いずれも早稲田大学国際文学館提供

 また、ゲストとして、ギタリストの村治佳織さんと俳優の小澤征悦(ゆきよし)さんが駆けつけた。村治さんは復興支援ソングの「花は咲く」やビートルズの楽曲を演奏。小澤さんは村治さんの伴奏で、川上さんの長編「ヘヴン」と村上さんのデビュー作「風の歌を聴け」から一節ずつを読み上げた。

朗読会に参加した(左から)小澤征悦さん、川上未映子さん、村治佳織さん、村上春樹さん

 村上さんは「『風の歌を聴け』を書いたのはいまから45年前で、僕が生まれて最初に書いた小説なんですよね。きょう読んでいるのは、いちばん新しい小説。不思議な取り合わせです」。川上さんは「『風の歌を聴け』は何回も読んでいるんですけれど、別の方の声で聴くと気づいていなかった風景があった。朗読にはすごい力がありますね」と語った。最後は川上さんが村上さんの長編「ノルウェイの森」から一節を朗読し、幕となった。(山崎聡)=朝日新聞2024年3月13日掲載