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(本の舞台裏)6出版社が共同で教養文庫フェア

 「6社編集長が本気で推す 教養文庫コラボフェア2025」が全国の書店で開催されている。

 朝日文庫、角川ソフィア文庫、河出文庫、中公文庫、ハヤカワ・ノンフィクション文庫、平凡社ライブラリーから8作ずつ、計48作が並ぶ。今回で11回目。

 まずは店頭やネットの電子書籍ストアで入手できる無料冊子でラインアップを確認するのがお薦め。各書に他レーベルの編集長が一言寄せている。

 角川ソフィア文庫の伊集院元郁編集長は井筒俊彦『ロシア的人間(新版)』(中公文庫)に「文芸批評に徹することで隣国の他者を理解する、そのアプローチは今日却(かえ)って新鮮」、河出文庫の藤崎寛之編集長は半藤一利『B面昭和史 1926―1945』(平凡社ライブラリー)に「B面とはつまらぬことの集まりではなくやがてそちらがA面になると予感させる」。

 好奇心がかき立てられる1冊に出会えること請け合い。(真田香菜子)=朝日新聞2025年2月1日掲載