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口に筆をくわえて詩画、星野富弘さん死去 草花描いた水彩画など描く

富弘美術館開館30周年を祝う式典に出席した星野富弘さん(右)夫妻=2022年5月21日、群馬県みどり市東町草木

 口に筆をくわえるスタイルの創作で知られる群馬県みどり市出身の詩画作家、星野富弘(ほしの・とみひろ)さん=同県桐生市=が28日、呼吸不全のため亡くなった。78歳だった。みどり市が30日に発表した。葬儀は近親者のみで行う。みどり市の富弘美術館に記帳所を設ける。

 中学校教諭だった20代の頃、首のけがで手足の自由を失った。入院中、口に筆をくわえるスタイルで作家活動に入ると、四季の草花を描いた水彩画に詩を添えた作品が人気を呼び、国内外で展覧会が開かれた。作詩を手がけた合唱曲も多数ある。

 91年に開館した富弘美術館にはこれまでに700万人以上が訪れ、2006年には群馬県の名誉県民となった。

(水山和敬)朝日新聞デジタル2024年04月30日掲載