「服が売れない」と言われる昨今。バブル期に15兆円あったアパレル市場は、約9兆円に縮小した。さらに、2030年には7兆円を割り込み、企業数も半分程度に減ることが予想されるという。
だが、それはあくまで国内市場の話。世界的に見るとアパレルは成長産業であり、迫りくる構造変化の波を好機と捉えれば、日本企業も勝ち組になれると本書は説く。
著者は、業界のトップコンサルタント。生き残りに必須なのは、デジタル化とグローバル化であり、日本らしさといった「独自性」の追求を武器にせよと提言する。
つまり、ジリ貧の国内市場にしがみつき、旧来のやり方で消耗戦を続ける大手アパレルは、早晩淘汰(とうた)されるということ。こうした企業が扱う中間価格帯の需要はしぼみ、市場は「ラグジュアリー」と低価格の「マスボリューム」に二極化すると著者は見る。
重要なのはデジタル化がもたらす「本質的変化」を理解することか。AI(人工知能)を活用したデジタル・ファストファッションや受注生産と大量生産を両立させたマス・カスタマイゼーションなど、最新動向を紹介しつつ、次の10年がラストチャンスだと日本企業に変革を促す。=朝日新聞2019年8月3日掲載
編集部一押し!
-
インタビュー 辻村深月さん「ファイア・ドーム」 町に舞う噂の火、なぜ人は事件にひかれる ミステリーの外に続く未来へ 朝日新聞文化部
-
-
本屋は生きている たびたび書店(兵庫) 出版社勤務、教員、介護職員を経た店主がつくる、人が自然に滞在する空間 朴順梨
-
-
本好きのための職業図鑑 背筋さんが語る職業としてのホラー作家 「誰かの死」扱っている事実 忘れず 朝宮運河
-
小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。 新潮新人賞・有賀未来さん 冷笑しない18歳「戦争もアイデンティティも、小説はわからなさを受け止める手段」 清繭子
-
インタビュー 原田ひ香さん「#台所のあるところ」インタビュー ハッシュタグのつながりの奥に広がる、ままならない人生 樺山美夏
-
トピック 未開の研究分野に挑戦し続けた日本語学者・山口仲美さん 著作集別巻『日本語の問題』刊行記念インタビュー PR by 風間書房
-
トピック 【PR 光文社・創英社・みすず書房・ミネルヴァ書房】プレゼント 朝日新聞1面広告の本、好書好日メルマガ読者計20名様に
-
コラム 「海をわたる言葉 翻訳家ふたりの往復書簡」中江有里さん書評 出逢いの不思議が生んだもう一つの〝家族〟 PR by 集英社
-
トピック 【プレゼント】柄谷行人さん最新作「私の謎 柄谷行人回想録」好書好日メルマガ読者10名様に PR by 講談社
-
インタビュー 平石さなぎさん「ギアをあげて、風を鳴らして」インタビュー 描いてわかった「シスターフッド小説」の魅力 PR by 集英社
-
インタビュー 江國香織さん「外の世界の話を聞かせて」インタビュー 頭の風通し良く、気持ちさっぱり自由になって PR by 集英社
-
インタビュー 【サイン入り本プレゼント】一木けいさん「嵐の中で踊れ」インタビュー 避難所で起きた再生の群像劇 PR by NHK出版