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更新日:2017年10月15日2017年10月08日2017年10月01日

※祝日や年末年始などの場合、更新が遅れたり、掲載を見送ったりすることがあります

2017年10月15日

これがすべてを変える―資本主義vs.気候変動(上・下) [著]ナオミ・クライン

これがすべてを変える―資本主義vs.気候変動(上・下) [著]ナオミ・クライン

■経済のあり方根本から新しく  気象庁によれば2016年の世界平均気温は、1891年の統計開始以来、最高記録を3年連続で更新した。日本で頻………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]経済

煌 [著]志川節子

煌 [著]志川節子

■花火がつなぐ六つの連作短編集  寡作ながら質の高い市井ものを発表している志川節子の新作は、花火を題材にした連作短編集である。  本書には………[もっと読む]

[評者]末國善己 (文芸評論家)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]文芸

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

■デタラメ、だけどチャーミング  本書に登場するのは、すべてウソの地図である。あるものは意図的に、またあるものは誤解や怠慢によって描かれ、………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]歴史

彼の娘 [著]飴屋法水/ほしのこ [著]山下澄人

彼の娘 [著]飴屋法水/ほしのこ [著]山下澄人

■本来は誰のものでもない「命」  作家の山下と演出家の飴屋は、これまで舞台を共にしてきた。しかも2冊の小説は同日に刊行された。だからだろう………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]文芸

都市と野生の思考 [著]鷲田清一、山極寿一

都市と野生の思考 [著]鷲田清一、山極寿一

■「おもろい」二人のデスマッチ  中学時代のアイドル●(●はハート)江戸川乱歩『怪人二十面相』と南洋一郎『密林の王者』が現在のワシを作った………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]社会

この世の春(上・下) [著]宮部みゆき

この世の春(上・下) [著]宮部みゆき

■呪いをはき出す心の闇に対抗  社会派ミステリーからファンタジーまで、時空を自在に行き来し、想像力を広げる著者の多彩な小説世界に魅了された………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]文芸

昆虫の交尾は、味わい深い…。 [著]上村佳孝

昆虫の交尾は、味わい深い…。 [著]上村佳孝

 昆虫や交尾に興味がなくとも、人間(昆虫の交尾なんて研究に情熱を傾ける人間という面白き存在!)に興味があれば、本書は楽しめる。著者は昆虫を観………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]科学・生物

噺は生きている―名作落語進化論 [著]広瀬和生

噺は生きている―名作落語進化論 [著]広瀬和生

 落語が音源という形でアーカイブ化され続けている今、異なる演者による同一演目の「聴き比べ」は容易にできるようになり、それは登山に例えるならば………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

2017年10月08日

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか [著]フランス・ドゥ・ヴァール/動物になって生きてみた [著]チャールズ・フォスター

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか [著]フランス・ドゥ・ヴァール/動物になって生きてみた [著]チャールズ・フォスター

■進化認知学の世界へようこそ  動物たちは、とても賢い。そんなことわかっているよ、当たり前じゃん、と思った人。逆に、そういうのは非科学的な………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]科学・生物

岩塩の女王 [著]諏訪哲史

岩塩の女王 [著]諏訪哲史

■言葉発する行為、正面に見据え  言葉を一つ一つ確かめながら綴(つづ)る。書いては消し、消してはまた書く。そうした営為、言葉を連ねていくこ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]文芸

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

■国のプロパガンダ多角的に分析  平時と戦時、その違いは何か。価値観、倫理観の逆転現象である。友好が憎悪に変わることであり、そのようなシス………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史 政治

ニュースクール―二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち [著]紀平英作

ニュースクール―二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち [著]紀平英作

■欧州の知性とリベラルな磁場  第1次世界大戦終結直後の1919年、ニューヨーク市に一風変わった学校が産声を上げた。社会人のための、総合的………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史

新・風景論―哲学的考察 [著]清水真木

新・風景論―哲学的考察 [著]清水真木

■絵のような景色、好きですか  太宰治はいかにもな富士の景色を見て、「風呂屋のペンキ画だ」と軽蔑した。著者はそれに共感し、さらに最近あちこ………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]人文

巫者のいる日常―津軽のカミサマから都心のスピリチュアルセラピストまで [著]村上晶

巫者のいる日常―津軽のカミサマから都心のスピリチュアルセラピストまで [著]村上晶

■シャーマンの社会的役割を探る  津軽地方に「カミサマ」と呼ばれる巫者(シャーマン)がいる。  青森のシャーマンといえば、死者の口寄せを行………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]人文

写真集―沖縄1935 [編]週刊朝日編集部

写真集―沖縄1935 [編]週刊朝日編集部

 琉球王国の時代から、沖縄では女性の地位が高かった。国王とは別に聞得大君(きこえおおぎみ)と呼ばれる最高位の巫女(みこ)もいた。明治以降も、………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

島に住む人類―オセアニアの楽園創世記 [著]印東道子

島に住む人類―オセアニアの楽園創世記 [著]印東道子

 アフリカに生まれた人類が、何万年かをついやした移動の末に太平洋岸へ進出をはじめたのはおよそ六万年前あたりのことらしい。  ひとくちにオセア………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史

2017年10月01日

三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努

三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努

■噺に映る明治の欲望と暴力  天保10(1839)年生まれ、明治33(1900)年に没した三遊亭円朝は落語界中興の祖である。20代で「怪談………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]歴史

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

■なぜ「国体」に取り込まれたのか  親鸞といえば、阿弥陀仏のみを信仰し、その信仰を世俗のいかなる価値よりも上位においたため、師の法然ととも………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]人文

アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス

アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス

■未知の世界性はらんだ「凡戦」  1976年6月26日、中学生の私は土曜の半日授業が終わると家へ走った。ボクシング世界ヘビー級覇者モハメド………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治

ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治

■為政者の濫用、いかに危険か  衆議院が解散され、22日には投票が行われる。自民党はかねてより「緊急事態条項」を憲法に設けようとしてきた(………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]歴史

「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之

「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之

 2004年の国立大学の法人化で、大学への「トップダウン型ガバナンス」導入が図られた。だが、真理を探究する非営利組織としての大学には不適合だ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]人文

戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子

戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子

 演出家八田元夫(1903〜76)の人生を繙(ひもと)きながら、近代日本の新劇の歴史を俯瞰(ふかん)した書である。演劇人がいかに時代の波に翻………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

きょうの日は、さようなら [著]石田香織

きょうの日は、さようなら [著]石田香織

■実感に即した言葉、拾い集める  小説でしか表し得ない世界を現出させるために、ともすれば新人作家は、言葉を過剰に用いたり、現実をグロテスク………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]文芸

かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス

かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス

■判断は歪む、証明した心理学者  マイケル・ルイスの大ヒット作『マネー・ボール』は低予算の米大リーグ球団が統計分析を導入して割安な優良選手………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年10月01日
[ジャンル]経済

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