1. HOME
  2. コラム
  3. 検定百景
  4. 【検定百景#2】天然石検定:知っているようで実は知らない、身近な石の由来を学ぼう

【検定百景#2】天然石検定:知っているようで実は知らない、身近な石の由来を学ぼう

(正解は記事の最後で!)

 おじいちゃんや友だちの家で、玄関にどーんとそびえているのを見た人も多いであろう天然石。科学的な根拠はないものの、ブローチなどのアクセサリーとして身に着けたり、身近に置いたりすることで健康や運勢にプラスに働く、とも言われています。ただ宝石としては価値があいまいに扱われる傾向があり、必要以上に高い値段で売られるなど、適切な流通が損なわれることも。「天然石検定」はそのような問題意識を背景に、みんなが納得できる形で天然石を手に入れられるようにすることを目的として生まれました。

 ところで、天然石とはそもそも何か? 簡単に言えば、人の手が加えられていない、自然から発掘された鉱石です。おなじみのものでいえば、ダイヤモンドやサファイアなどが当てはまります。「パワーストーン」は天然石のなかでも人の体や心に働きかける力をもった石のことで、いわば天然石のなかでもエリートの存在です。

 天然石はたとえば、火山の噴火や宇宙からの隕石、もっと言えば道端に落ちている石も該当します。それだけに種類は膨大ですが、検定における頂点の「天然石マスター」になると、その種類のみならず、それぞれの起源や由来、また活用方法などについても熟知していると認められます。

 天然石マスターは、検定を運営する天然石検定協議会のパートナーの位置づけとなり、「教える人」「審査する人」として1級、2級の試験を実施することもできます。こうした特殊な形態について、協議会を主宰する株式会社オールアバウトライフワークスの代表取締役社長・菱倉英一さん(47)は、「ネットや書籍などで知識は簡単に手に入る世の中ですが、天然石への情熱をもつマスターを介することで受験者にとっても忘れられない体験となり、天然石好きの人の輪がより広がっていく」と語ります。

 受験者は、仕事で天然石の取り扱いに従事する人が一定の割合を占めます。しかし、菱倉さんは天然石検定について、「身近にある石が、どのような由来があるのか多くの方に知ってほしい」というねらいもあると語りました。天然石検定の門戸はそれを仕事とする人のみならず、すべての方へと開かれています。たとえば自分の誕生石には、どのような意味があるのか。身近に見えて実は多くを知らない天然石を学ぶ意味でも、検定にチャレンジしてはいかがでしょうか?

例題にチャレンジ!

【問題1】
コモン・オパールとはオパールの分類の1つですが、どのようなオパールですか。次の中から選びなさい。

  1. 光に透かした時に最大に虹色光を表わすオパール
  2. 不純物の多いオパール
  3. 火山岩中に堆積したオパール
  4. 虹色にきらめかないオパール

【問題2】
アパッチティアとは何の変種か?

  1. トルコ石
  2. オブシディアン
  3. テクタイト
  4. ムーンストーン

【正解】タイトル問題=3、問題1=4、問題2=2