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「おどろきダンゴムシ図鑑」 トゲトゲ、水玉、青色…ペットにいかが?

奥山風太郎「おどろきダンゴムシ図鑑」(幻冬舎)より

 ちょっと触れるだけで丸くなるのが楽しいダンゴムシ。子どもの頃、ダンゴムシを探すのに夢中になったという人も多いのではないでしょうか? ダンゴムシといえばツヤのあるダークなボディのイメージですが、世界にはさまざまな姿をしたダンゴムシがいるんだそうです。

 今回取り上げる「おどろきダンゴムシ図鑑」では、世界各地に生息するダンゴムシの珍奇種45種を見ることができます。トゲトゲをまとったものや、まるで誰かが絵の具で描いたかのようなドット柄、瑠璃色に輝く青いダンゴムシなどなど……。その姿形に驚くとともに、知られざるダンゴムシ情報にもびっくりさせられます。

奥山風太郎「おどろきダンゴムシ図鑑」(幻冬舎)より

 ダンゴムシはその名前とは裏腹に昆虫の仲間ではなく、カニやエビなどと同じ甲殻類の仲間とのこと。また、意外にも単独行動を好むそうで、1カ所でたくさん見かけることがあっても集団行動をしているわけではなく、生まれた場所や居心地のいい環境から離れることがないために、コミュニティーを形成しているかのように見えるのだといいます。そのどこかマイペースな生態に、思わずほっこりしてしまいました。

 著者の奥山風太郎さんは、200以上もの地域のダンゴムシを飼育中。ダンゴムシは雑食で、お惣菜用のパックや金魚鉢などで簡単に飼うことができるそうです。公園などでよく見かける「オカダンゴムシ」は、とても丈夫で飼育下では3年ほど生きるといいます。飼い方のポイントを参考に、お子さんの夏休みの自由研究にいかがでしょうか。