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「こころキャラ図鑑」 心に“ウレチーター”を!

「こころキャラ図鑑」(西東社)より

 自分の気持ちや感情をきちんと理解し、上手に付き合えていると断言できる人はなかなかいないのではないでしょうか。「こころキャラ図鑑」は、自分や他者の気持ちを理解したいという人におすすめの一冊。「楽しい」「悲しい」「怒り」など、私たちが心に抱く28の感情をキャラクター化し、どんな時に出てくる気持ちなのか、いい面・悪い面、出てきたらどう対応すればいいのかなどを解説してくれます。

 「オコルジョ(怒り)」「にくたらシープ(憎い)」など、ダジャレを交えてユーモアたっぷりに感情をキャラクター化しているのが楽しいところ。本書の対象年齢は4〜9歳と、感情が複雑化していくころの子どもに向けて作られていますが、大人が読んでも気づきがあり、家族で一緒に心について考えることができます。

 個人的にハッとさせられたのが、うれしい気持ちを表した「ウレチーター」。ウレチーター自体には悪い面はないものの、ウレチーターがなかなか出てこないときは心が疲れている証拠だといいます。最近ウレチーターが出現した記憶がないという人はご注意を。大人になっても、折に触れてウレチーターの生存確認はしたいものです。

「こころキャラ図鑑」(西東社)より

 自分の感情、特にネガティブな感情ほど、真っ向から向き合うには勇気がいるもの。そうした感情を一歩引いたところから見つめなおすこともできます。本書を読めば、感情に振り回されずに、上手に付き合うヒントが見つけられるはずです。