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「ざんねんなオフィス図鑑」 ハンコ問題、紙至上主義……、あなたのオフィスは大丈夫?

「ざんねんなオフィス図鑑」(シーアンドアール研究所)より

 今年も残り1カ月。2020年は、コロナ禍で働き方も大きく変わることを余儀なくされた年でした。テレワークや在宅勤務が定着したという職場も多いはず。一方で、ハンコ問題や紙至上主義など、これまで見て見ぬ振りをしていたような問題や課題を突きつけられることに……。

 そんな問題や課題を言語化し、改善の一歩を踏み出してほしいとの思いから刊行されたのが、「ざんねんなオフィス図鑑」です。オフィスで遭遇する残念な“あるある”を46句の川柳とイラストで解説。どこかサラリーマン川柳を思わせるような悲哀に満ちた川柳は、会社員経験がある人ならどこかで見聞きしたことがあるだろう光景ばかり。非効率&前時代的すぎるシーンのオンパレードに苦笑いしつつも、共感できます。

 例えば、「きれいに捺せた ためしがない」。紙の書類にきれいにハンコを捺すのは、たしかに地味に難しい作業です。筆者もきれいに捺せることが稀なので、毎回ちょっと緊張します。先日、はじめて電子契約書を交わしたところ、ハンコをきれいに捺すというプレッシャーから解放されるだけでなく、契約書を返送する手間もなくて、かなりストレスフリーでした。紙も時間も節約できるので、ぜひ多くの職場で導入してほしいところです。

「ざんねんなオフィス図鑑」(シーアンドアール研究所)より

 本書は、残念な事例を列挙するだけでなく、どうしたら改善していけるのか、ワークフローの見直しについても提言。“ざんねんなオフィス”を“楽しいオフィス”“働きやすいオフィス”に変えていくヒントが得られるはずです。