「マヤ探検記」書評 ユカタンの森は謎がいっぱい
評者: 山室恭子
/ 朝⽇新聞掲載:2018年06月09日
マヤ探検記 人類史を書きかえた偉大なる冒険 上
著者:ウィリアム・カールセン
出版社:青土社
ジャンル:エッセイ・自伝・ノンフィクション
ISBN: 9784791770601
発売⽇: 2018/04/24
サイズ: 19cm/338p 図版16p
マヤ探検記(上・下)人類史を書きかえた偉大なる冒険 [著]ウィリアム・カールセン
おいでよユカタンの森。180年前の先駆者を追体験するマヤ探検すごろくだ。どんな目が出るかな?
◆コパン◆にょきっ。初日にいきなり4メートルの石像がハロー。幸先いいね。→密林の奥へ進む。
◇マラリア◇いてて。猛烈な頭痛。ラバにはハエの大群が襲来。→2週間休み。
◆ウシュマル◆どどーん。「尼僧院」に「魔法使いのピラミッド」。ぎっしり彫刻の遺跡が多すぎて細密画家のデッサンが追いつかないよ。→6週間逗留。
◆ボロンチェン◆ぐらっ。木のはしごにしがみついて、洞窟を120メートル降りて、やっと水たまり。こんな土地でも人は生きている。→飲み水ゲット。
◆チチェン・イッツァ◆ふうむ。この彫刻は、少しメキシコ風かな。40もの遺跡を巡ってくると分かるのさ。→洞察力ゲット。
◆??????????◆なぜ? 二千年の文明が忽然と消えた謎は、いまだ解けず。石像くん教えてよ。→◎●▽□△■◎★!