2010年01月10日の書評一覧

水死 [著]大江健三郎

水死 [著]大江健三郎

■木と水との融和へ、父子三代の生と死  「作家は自身が一冊の本なんだ。一作だけ翻訳しても彼の身体の一部を切りとったにすぎない」——ある欧州の作家/翻訳家にそう言われたことがある。また、「作家の全作品………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]文芸

ゼロから考える経済学―未来のために考えておきたいこと [著]リーアン・アイスラー

ゼロから考える経済学―未来のために考えておきたいこと [著]リーアン・アイスラー

■「ケア経済」中心の社会の枠組み  本書は、「思いやりの経済学(ケアリング・エコノミクス)」という新たな枠組みを提案し、それを通じて「真の富」が実現されるような社会のありようを構想するものである。 ………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]経済 社会

うちのご飯の60年―祖母・母・娘の食卓 [著]阿古真理

うちのご飯の60年―祖母・母・娘の食卓 [著]阿古真理

■「母の味」の変遷で描く日本の変化  ことし創刊六十周年を迎えた雑誌「芸術新潮」の特集は「わたしが選ぶ日本遺産」だ。わたしが選んだのは「伊勢神宮」「水田」「居酒屋」の三つ。正月にページをめくりながら………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]社会

芸術か人生か!―レンブラントの場合 [著]ツヴェタン・トドロフ

芸術か人生か!―レンブラントの場合 [著]ツヴェタン・トドロフ

■私的な世界を排し普遍性を開く  レンブラントの作品をすべて色と形だけで解明することはできない。そう考える多くの評者は、その背後にある彼の思考に光を当てようと試みてきた。  ピカソと同様、レンブラン………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

ニセドイツ 1・2 [著]伸井太一

ニセドイツ 1・2 [著]伸井太一

■統制下でも膨らむ消費の欲望  もしもこの本の題名を読まずに、中身をたまたま覗(のぞ)いたとしたら、奇妙な商品カタログと思ってしまうかもしれない。第一巻は自動車やテレビなどの工業製品、第二巻は日常生………[もっと読む]

[評者]苅部直(東京大学教授)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

湿原のアラブ人 [著]ウィルフレッド・セシジャー

湿原のアラブ人 [著]ウィルフレッド・セシジャー

■砂漠の中のみずみずしい世界  アラブの部族民と言えば、砂漠の民という印象が強い。ところが、イラク南部には、ユーフラテス川とチグリス川が作る巨大な湿地帯があった。面積は関東平野の6割程度にあたるほど………[もっと読む]

[評者]小杉泰(京都大学教授)
[掲載]2010年01月10日

ロミー 映画に愛された女―女優ロミー・シュナイダーの生涯 [著]佐々木秀一

ロミー 映画に愛された女―女優ロミー・シュナイダーの生涯 [著]佐々木秀一

■二十世紀の業背負って生きた女性  一九八二年に四十三歳で亡くなった女優。ロミー・シュナイダーは二十世紀の業を背負って生きた女性ではなかったか。  本書はその軌跡と時代背景、そして出演映画の詳細につ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

ブランドはNIPPON [著]川島蓉子

ブランドはNIPPON [著]川島蓉子

■革新的なもの作りに再生の道が  日本はデフレに陥り、メーカーは低価格競争を繰り広げている。このままでは日本のもの作りが壊れる。著者は、ファッションデザイナーの皆川明、テキスタイルデザイナー須藤玲子………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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