2010年04月11日の書評一覧

人間に格はないー石川経夫と2000年代の労働市場 [著]玄田有史

人間に格はないー石川経夫と2000年代の労働市場 [著]玄田有史

■弱者への共感、冷徹な分析で表現  本書は労働経済学者である玄田氏による日本の労働市場、特に1990年代から2000年代の非正規労働市場、あるいは無業者に関する分析である。根拠薄弱の論説が多い分野だ………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]経済 社会

治りませんようにーべてるの家のいま [著]斉藤道雄

治りませんようにーべてるの家のいま [著]斉藤道雄

■生の意味求める崖っぷちの真情  虚を突かれた。  「治りませんように」  奇妙なタイトルにぽかんとして、しだいに混乱する。病気が治らないよう願う者など、いるはずがないではないか?  これは十年の取………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]医学・福祉 社会 ノンフィクション・評伝

悦楽王 [著]団鬼六

悦楽王 [著]団鬼六

■異様な個性も失敗も許す柔らかさ  SM小説の第一人者による自伝的長編である。70年代に「SMキング」誌を自ら立ち上げて廃刊となるまでの出来事が中心になっている。エログロの過激な世界をイメージして読………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]文芸

黒船前夜ーロシア・アイヌ・日本の三国志 [著]渡辺京二

黒船前夜ーロシア・アイヌ・日本の三国志 [著]渡辺京二

■北方での異文化接触の実態描く  歴史研究に「if」は禁物だが、歴史物を読む大きな楽しみの一つに、「もし、あの時、違う方向だったら」との思いにふけることがある。その延長線上で「今」をふり返り、「未来………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]歴史 文芸 国際

ジャズ喫茶論ー戦後の日本文化を歩く [著]マイク・モラスキー

ジャズ喫茶論ー戦後の日本文化を歩く [著]マイク・モラスキー

■即興演奏のように楽しい「研究」  前著『戦後日本のジャズ文化』(青土社)で、戦後文化にとってジャズという音楽の持った意味を、それをめぐる風俗や言説を含め広範に論じた著者が、他に類例のない独自の発展………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

ヒトラーの秘密図書館 [著]ティモシー・ライバック

ヒトラーの秘密図書館 [著]ティモシー・ライバック

■愛読書からナチス哲学を分析  W・S・チャーチルは、『第二次世界大戦』の中で、あえて一章を設けてヒトラーに言及している。彼の『我が闘争』は、「人間は闘う動物である。ゆえに闘う者の独立社会である国家………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

岩佐美代子の眼ー古典はこんなにおもしろい [編]岩田ななつ

岩佐美代子の眼ー古典はこんなにおもしろい [編]岩田ななつ

■文学に打ち込んだ“最後の女房”  岩佐美代子は、異色の経歴を持つ国文学者です。民法学者で男爵であった穂積重遠の娘として大正15年に生まれ、女子学習院で学ぶ間は、昭和天皇第一皇女照宮(てるのみや)成………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

この世は二人組ではできあがらない [著]山崎ナオコーラ

この世は二人組ではできあがらない [著]山崎ナオコーラ

■社会に放つ若い女性の「つぶやき」  主人公シオは1978年生まれ。ロス・ジェネといわれる就職氷河期世代だ。彼女は強く、たくましい。小説家になるという目標を持ち、自分で生き抜く力を持っている。  一………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]文芸

ページトップへ戻る