2010年05月16日の書評一覧

婆のいざないー地域学へ/旅学的な文体 [著]赤坂憲雄

婆のいざないー地域学へ/旅学的な文体 [著]赤坂憲雄

■「いくつもの日本」という多様性へ  「わたしは東北をフィールドにして、宮本常一のいう〈歩く・見る・聞く〉を自分なりのスタイルで実践してきました」  著者は一九九〇年代から東北を中心に「聞き書きの旅………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]人文 社会

オーディンの鴉 [著]福田和代

オーディンの鴉 [著]福田和代

■ネット監視の恐怖描くミステリー インターネット上の書店やオークションを利用していると、商品を奨(すす)められるようになる。現実世界の「いらっしゃい、いらっしゃい、旬の野菜がお買い得だよ」という不特………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]文芸

ユダヤ人の起源 [著]シュロモー・サンド /トーラーの名において [著]ヤコヴ・M・ラブキン

ユダヤ人の起源 [著]シュロモー・サンド /トーラーの名において [著]ヤコヴ・M・ラブキン

■内部から公然とシオニズム批判  ユダヤ教徒は、長く離散の状態にあって、約束の地、シオン(エルサレム)に帰還する時を待ち望んできた。しかし、帰還のために実際に何かをしたわけではない。そうすることは神………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]歴史 政治 国際

神話が考えるーネットワーク社会の文化論 [著]福嶋亮大

神話が考えるーネットワーク社会の文化論 [著]福嶋亮大

■「私」ではなく「環境」こそが考える  現在二十九歳の著者は、批評家・東浩紀の——とりわけ『動物化するポストモダン』の——決定的な影響下から出発した新世代の批評家である。この一見奇妙なタイトルには「………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]文芸 IT・コンピューター ノンフィクション・評伝

マデックの罠 [著]ロブ・ホワイト 

マデックの罠 [著]ロブ・ホワイト 

■生き残りかけた砂漠の攻防  本書は20年ほど前、1度翻訳されたことのある旧作だが、このほど改訳新版として復刊された。1973年度の、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)のエドガー・アラン・ポー賞を受賞………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]文芸

セレンディピティと近代医学ー独創、偶然、発見の100年 [著]モートン・マイヤーズ

セレンディピティと近代医学ー独創、偶然、発見の100年 [著]モートン・マイヤーズ

■幸運と「目」が生む大発見  セレンディピティとは、幸運や偶然、ときには失敗のおかげで、予期せぬ大発見に出会うことをいう。もっとも、運だけではだめで、米国の放射線科医である著者によれば、それをとらえ………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

団地の女学生 [著]伏見憲明

団地の女学生 [著]伏見憲明

■語り得ない過去を抱え生きる人々  本書には、表題作である短編「団地の女学生」と中編「爪(つめ)を噛(か)む女」という二つの小説が収録されており、どちらも都市のベッドタウンにあるうらぶれた団地が舞台………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]文芸

長塚節「土」の世界 写生派歌人の長篇小説による明治農村百科 [著]山形洋一

長塚節「土」の世界 写生派歌人の長篇小説による明治農村百科 [著]山形洋一

■比類なき自然の描写、再評価  『土』は、島崎藤村と同じ自然主義文学の作品だが、描かれた世界が極貧の農村の四季とその生活風土であったためか、農民文学扱いされ、同時代にはあまり評価されなかった。けれど………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]文芸 社会

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