2010年05月30日の書評一覧

仕事漂流ー就職氷河期世代の「働き方」 [著]稲泉連

仕事漂流ー就職氷河期世代の「働き方」 [著]稲泉連

■常に不安だから走り続ける若者  社会へのとば口に立つ子を持つ親の一人として、リーマン・ショック以来、若者の就職事情の厳しさは、身に染みて感じてきた。  今の時代、正社員として安定した職を得ることす………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]社会

「悪」と戦う [著]高橋源一郎

「悪」と戦う [著]高橋源一郎

■「本は生物」、実践として表現  私たちの多くが生きているのは、自由選択とそれによる幸福追求の社会だ。古代のように規定された「善」という概念は成立しがたい。ならば、その対語の「悪」とはなにか?——刊………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]文芸

明治廿五年九月のほととぎすー子規見参 [著]遠藤利國

明治廿五年九月のほととぎすー子規見参 [著]遠藤利國

■1日1句、25歳の子規と日本  柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺  松山や秋より高き天守閣  正岡子規の写実的な俳句・短歌はわかりやすく、魅力的だ。彼は明治初期に「ベースボール」が紹介されて間もないころ………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

密約ー日米地位協定と米兵犯罪 [著]吉田敏浩

密約ー日米地位協定と米兵犯罪 [著]吉田敏浩

■矛盾や政治力学に正面から挑む  本書の最終ページを閉じたあとにすぐに浮かぶ語がある。「密室・隠蔽(いんぺい)の戦後史」、そして果たして日本は真の独立国なのかとのつぶやきが洩(も)れる。  この数年………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]政治 社会 国際

ラスト・チャイルド 上・下 [著]ジョン・ハート

ラスト・チャイルド 上・下 [著]ジョン・ハート

■双子の妹を少年が執念の捜索  著者のジョン・ハートは、デビュー作『キングの死』で米国探偵作家クラブ賞最優秀新人賞の候補に残り、次作の『川は静かに流れ』で最優秀長編賞を受賞した。3作目の本書も、英国………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]文芸

バンド臨終図巻 [著]速水健朗ほか

バンド臨終図巻 [著]速水健朗ほか

■死のように必然的な関係性の末路  「散開」「凍結」「撤収」……バンド解散は様々に呼ばれる。栄華を極めたバンドも、いずれ終わりを迎える。当事者にとっては不幸だが、バンドの生態を知る上で「成功」より「………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

戦後エロマンガ史 [著]米沢嘉博 

戦後エロマンガ史 [著]米沢嘉博 

■大衆の欲望の行き先を探り続けて  東京都の青少年健全育成条例の問題が、話題になっています。これは、マンガやアニメに出てくる架空の人物も、18歳未満に見えれば性的な描写はNG、というもの。表現の自由………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 社会

ひとり語りー女優というものは [著]吉行和子

ひとり語りー女優というものは [著]吉行和子

■自分にふさわしい何かに出会う  吉行和子って芸術一家のエリートだと思っていた。父は作家、母は有名美容師、兄と妹は芥川賞作家。これだけ並ぶと誰だってそう思うだろう。  しかし、まったくそうではない。………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

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