2010年08月08日の書評一覧

宗教とは何か [著]テリー・イーグルトン 

宗教とは何か [著]テリー・イーグルトン 

■「神学」の復活、宗教批判を批判  本書は、イギリスのマルクス主義者・文芸批評家として知られる著者が書いた宗教論である。著者はつぎのようにいう。《およそ似つかわしくない人たち(わたし自身もそのひとり………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]人文

原爆の記憶 ヒロシマ/ナガサキの思想 [著]奥田博子

原爆の記憶 ヒロシマ/ナガサキの思想 [著]奥田博子

■ 真摯で奥行きのある歴史的思考  広島、長崎の過去、現在、未来を著者独自の哲学で確かめつつ、本質的に問われていることは何か、その答えを示したのが本書である。ときに大著の頁(ページ)を途中で止めて考………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]歴史 人文

「残夢整理—昭和の青春多田」 「落葉隻語 ことばのかたみ」 [著]多田富雄

「残夢整理—昭和の青春多田」 「落葉隻語 ことばのかたみ」 [著]多田富雄

■痛みの中で記す知の宇宙の営み  いずれも、この4月に亡くなった免疫学者の遺作である。  一言でいえばそうなるが、「免疫学者の」といってしまうことにはためらいを覚えずにいられない。その枠には収まらな………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]文芸 科学・生物 ノンフィクション・評伝

ホワイトハウス・フェロー [著]チャールズ・P・ガルシア

ホワイトハウス・フェロー [著]チャールズ・P・ガルシア

■層の厚いアメリカ流人材育成  1965年、15人のホワイトハウス・フェロー第1期生が大統領執務室でジョンソン大統領と対面した。優秀な若者に1年間、政府最上層部での経験を積ませるために、とりわけ高官………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]政治 国際

星と輝き花と咲き [著]松井今朝子 

星と輝き花と咲き [著]松井今朝子 

■頂点極めた大スターの運命と選択 AKB48のメンバーたちは、恋愛禁止なのだそうです。アイドルでもフランクに恋愛する人が多い時代に、そのルールは、目立ちます。  AKB48のみならず、聖子ちゃんにし………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

獣の樹 舞城王太郎著 目が離せない、成雄サーガ

獣の樹 舞城王太郎著 目が離せない、成雄サーガ

 本作の主人公は超人的な俊足少年・成雄だ。そう、同じ作家による『SPEEDBOY!』や『山ん中の獅見朋成雄(しみともなるお)』に連なる物語である。成雄は雌馬の腹から産み落とされ、背中に鬣(たてがみ)………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]文芸 科学・生物

蕪村へのタイムトンネル [著]司修 

蕪村へのタイムトンネル [著]司修 

■俳人と「ぼく」の半生が重なる  俳人の蕪村は摂津国生まれだが、20歳の頃江戸へ出るまでの経歴がよくわかっていない。  戦前生まれの「ぼく」は、1975年、大井川河口に向かうが、何を間違ったのか焼津………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]文芸

「野球と戦争」 [著]山室寛之 /「昭和十七年の夏 幻の甲子園」 [著]早坂隆

「野球と戦争」 [著]山室寛之 /「昭和十七年の夏 幻の甲子園」 [著]早坂隆

■弾圧、「聖地」では突撃精神鼓舞  スポーツは五輪やサッカーのW杯を例に、戦争の比喩(ひゆ)でよく語られる。でも、その先に死や悲惨な暮らしが待ち受ける戦争と、本来、自由な精神と快楽が一体となったスポ………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 新書

ページトップへ戻る