2010年08月29日の書評一覧

終わらざる夏〈上・下〉 [著]浅田次郎

終わらざる夏〈上・下〉 [著]浅田次郎

■終戦後始まった占守島での死闘  昭和20年8月15日、天皇の「聖断」によって戦争は終わり、戦後が始まった。しかし、北辺の地、千島列島の先端にある国境の小さな島、占守(シュムシュ)島では、まさしく戦………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]歴史 文芸

大逆事件 死と生の群像 [著]田中伸尚 

大逆事件 死と生の群像 [著]田中伸尚 

■国家犯罪の残酷さ雄弁に裏付ける  大逆事件から100年である。幸徳秋水ほか25人が国家体制破壊のために元首暗殺を企図したとして、一斉に逮捕・起訴されたのが1910年である。秘密裁判で1カ月ほど審理………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

反米の系譜学 近代思想の中のアメリカ [著]ジェームズ・W・シーザー

反米の系譜学 近代思想の中のアメリカ [著]ジェームズ・W・シーザー

■■18世紀欧州に発する「否定」を批判  今日世界のいたるところに「反米」の風潮がある。本書はその原因を現代の世界状況に見るかわりに、反米という観念の源泉に遡(さかのぼ)って考える。いいかえれば、否………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]人文 国際

江戸図屏風の謎を解く [著]黒田日出男 

江戸図屏風の謎を解く [著]黒田日出男 

■綿密かつ大胆、鮮やかな歴史推理  美術館などで、名品とされる壮麗な古い屏風(びょうぶ)に出会うことはよくある。その美しさに魅せられ、しばし足は止めるが、その描かれた内容や背景に深く思いを至らすこと………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

闇彦 [著]阿刀田高 

闇彦 [著]阿刀田高 

■死者を今に生き続けさせる文学  闇彦、妖(あや)しい響きだ。この響きに誘われて闇彦の謎を「私」が追求していく。さらに「私」の動きから、著者の創作の原点を追体験する。それはとりもなおさず、文学とは何………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]文芸

神父と頭蓋骨 北京原人を発見した「異端者」と進化論の発展 [著]アミール・D・アクゼル著 

神父と頭蓋骨 北京原人を発見した「異端者」と進化論の発展 [著]アミール・D・アクゼル著 

■宗教家と科学者の間を生きる  古い骨のかけらが、歴史を変えることがある。  北京原人の頭蓋骨(ずがいこつ)は、サルからヒトへの進化の過程を証明する重要な手がかりという。カトリックが認知していない進………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

進化論はなぜ哲学の問題になるのか [著]松本俊吉

進化論はなぜ哲学の問題になるのか [著]松本俊吉

■生物学で問う、実在とは何か  進化論と哲学。これが結びつく地平はさほど平易でないし、一般的でもない。魅力的でありながら、この分野の意欲的な書物を手に取るたびに、途中退却を余儀なくされてきた読者は、………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2010年08月29日
[ジャンル]人文 科学・生物

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