2011年01月23日の書評一覧

ドストエフスキー [著]山城むつみ

ドストエフスキー [著]山城むつみ

■人間と言葉の関係、根本から問い直す  ドストエフスキーの小説を読むと、他の小説を読むときとは何か根本的に違うことをしていると感じられる。格段に面白いとか、個性的であるといったことではすまされない質………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]文芸

1秒24コマの美―黒澤明・小津安二郎・溝口健二 [著]古賀重樹

1秒24コマの美―黒澤明・小津安二郎・溝口健二 [著]古賀重樹

■巨匠の映画、核心にある「絵画」  世界の映画史に栄光の名を刻んだ黒澤明、小津安二郎、溝口健二の3監督の作品の骨格を形成する絵画感覚に注目したジャーナリストの著者が、その卓越した美術知識を武器に、ク………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

はじめの穴 終わりの口 [著]井坂洋子

はじめの穴 終わりの口 [著]井坂洋子

■静かに生を刻みつけるために  ことん。小さな硬い玉が、お腹(なか)の下のほうでかすかに鳴る。気にしないで書き物をしていると、ささっ、と首筋を撫(な)でてゆく小さな風を察する。いつもの生活。なのに、………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]文芸

私の松本清張論―タブーに挑んだ国民作家 [著]辻井喬

私の松本清張論―タブーに挑んだ国民作家 [著]辻井喬

■近現代に対する不信、明確に指摘  私論だが、著述家の業績評価は三つのベクトルを持つように思う。同時代的褒貶(ほうへん)、蓋棺事定、歴史的評価。棺を履うての声望が整理され、やがて歴史的な存在にと落ち………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]文芸

盗賊のインド史―帝国・国家・無法者 [著]竹中千春

盗賊のインド史―帝国・国家・無法者 [著]竹中千春

■近代国家の本質を逆照射  『女盗賊プーラン』という本を覚えているだろうか。1997年に日本語訳が出版されると、現代インド女性の自伝としては異例のロングセラーとなり、話題となった。  プーラン・デー………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]歴史 人文 国際

フェイスブック 若き天才の野望 [著]デビッド・カークパトリック

フェイスブック 若き天才の野望 [著]デビッド・カークパトリック

■社会を変える情報交換システム  マーク・ザッカーバーグ、26歳。チュニジアの政権崩壊でも大きな役割を果たし、注目を集めるインターネット上の世界最大の交流サイト、「フェイスブック」の創設者である。昨………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]IT・コンピューター ノンフィクション・評伝

耄碌寸前 [著]森於菟

耄碌寸前 [著]森於菟

■老いを照らす乾いたユーモア  「父の名をはずかしめたくないので、己の能力の限界を知った私は文学よりもむしろ基礎医学の研究生活を選んだ」  収録された二十一の随想、そのうち一編の冒頭である。虚飾を嫌………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2011年01月23日
[ジャンル]文芸

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