2011年01月30日の書評一覧

そうはいかない [著]佐野洋子

そうはいかない [著]佐野洋子

■弱くて強い人間、いとおしむ  佐野洋子さんの文章を読んでいるといつも、ページの奥から「人間」という文字が、じわじわと浮かび上がってくるように思うのです。「人間」の後に「だもの」はつかない。単なる「………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]文芸

ハーフ・ザ・スカイ [著]N・D・クリストフ、S・ウーダン/告発・現代の人身売買 [著]D・バットストーン

ハーフ・ザ・スカイ [著]N・D・クリストフ、S・ウーダン/告発・現代の人身売買 [著]D・バットストーン

■強制的売春という現代の奴隷制  現在、この世界に奴隷制は存在するのであろうか。二つの本によれば、躊躇(ちゅうちょ)なく「イエス」である。しばしばその中核的な問題は強制的な売春である。その数が多いの………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]社会 国際

クラゲに学ぶ―ノーベル賞への道 [著]下村脩

クラゲに学ぶ―ノーベル賞への道 [著]下村脩

■栄誉に導いた独創的で孤独な努力  下村脩氏は、オワンクラゲから発光物質としてイクオリンというたんぱく質と緑色蛍光たんぱく質(GFP)を取り出した功績で、2008年にノーベル化学賞を受けた。特にGF………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]教育 科学・生物 ノンフィクション・評伝

きことわ/流跡 [著]朝吹真理子

きことわ/流跡 [著]朝吹真理子

■夢と現実溶ける、時間のトンネル  昨年雑誌に掲載された「きことわ」を読み始めてすぐに、際立った才能の出現に慄(おのの)いた。  『きことわ』は、子供のころ葉山の別荘で共に夏をすごした「貴子(きこ)………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]文芸

芸術闘争論 [著]村上隆

芸術闘争論 [著]村上隆

■マネジメントの文脈で語るアート  村上隆。ゼロ年代の日本のアートシーンを牽引(けんいん)し、国際的にも最大級の成功をおさめたアーティスト。彼は「スーパーフラット」なるコンセプトのもと、日本のオタク………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]教育 経済 アート・ファッション・芸能

戦後日本漢字史 [著]阿辻哲次

戦後日本漢字史 [著]阿辻哲次

■漢字の歴史を辛辣に俯瞰  本書は一研究者の漢字論である。戦後にアメリカから訪れた教育使節団は、日本人にとって漢字習得には時間がかかるし、封建制を強要するものだとしてローマ字化を促した。日本の国語学………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]歴史 教育

コモンズの地球史―グローバル化時代の共有論に向けて [著]秋道智彌

コモンズの地球史―グローバル化時代の共有論に向けて [著]秋道智彌

■海・森・川… 自然資源は誰のもの  川辺の森林の木を伐採して利用する近隣住民は、無制限に木を切っては森林が死に絶えてしまうので、木を切ってよい人たち、切ってよい上限の本数等を相談して定めたりする。………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]科学・生物 社会

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

■「ギリギリの努力」の現場ルポ  人は誰しも、健康で長命を願い、他人に迷惑をかけずに天寿をまっとうしたい。でも、人間は生物であるが故に衰える。病にもかかる。往々にして誰かの手助けが必要になる。まして………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝 新書

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