2011年02月13日の書評一覧

沖縄 空白の一年 一九四五—一九四六 [著]川平成雄/沖縄戦と民間人収容所 [著]七尾和晃

沖縄 空白の一年 一九四五—一九四六 [著]川平成雄/沖縄戦と民間人収容所 [著]七尾和晃

■集権型解釈を超え、心情を的確に描く  近現代史の史実の見方は、二つのタイプが先導している。東京発信の中央集権型解釈とアカデミズムを軸とした史料主義的解釈である。そのために見落とされている視点と証言………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

脳のエシックス―脳神経倫理学入門 [著]美馬達哉

脳のエシックス―脳神経倫理学入門 [著]美馬達哉

■脳科学者から倫理への自省  久しく脳ブームだが、脳科学者の著者はこう問う。人間が自分たちの脳を読み取ることを通じて自分たちを理解できると考え始めるとはどういう事態なのか、と。はて、脳科学者自身がこ………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]科学・生物

駆けぬける現代美術 1990—2010 [著]田中三蔵

駆けぬける現代美術 1990—2010 [著]田中三蔵

■濁流に身を投げながら水先案内  現代美術とは?と問われて何と答えよう。現代の時代の美術を指すといっても多様化した時代の多様化した表現は一方向を向いていない。そんなえたいの知れない現代美術を相手に美………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

無垢の博物館 上・下 [著]オルハン・パムク

無垢の博物館 上・下 [著]オルハン・パムク

■自分の愛だけに生きる切実な思い  本書の著者、オルハン・パムクはイスタンブールという街を一つの文学的時空間にまで高めた功績で2006年にトルコ初のノーベル文学賞を受賞したというのだが、私はイスタン………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]文芸

王のパティシエ―ストレールが語るお菓子の歴史 [著]ピエール・リエナールほか

王のパティシエ―ストレールが語るお菓子の歴史 [著]ピエール・リエナールほか

■古き時代を甦らせるレシピ本  18世紀前半、元ポーランド王の娘マリアの輿入(こしい)れに付いてきたニコラ・ストレールは、ルイ15世のパティシエとなり、やがてパリに菓子店を構える。これが老舗店「スト………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]歴史 文芸

まさかジープで来るとは [著]せきしろ、又吉直樹

まさかジープで来るとは [著]せきしろ、又吉直樹

■見えないもの照らし出す言葉たち  「自由律俳句集」と銘打たれている。が、全てを所謂(いわゆる)「あるある」ネタとして読むこともできそうだ。  「弱火にしたいのに消えた」(せきしろ)、「急に番地が飛………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]文芸

文学者たちの大逆事件と韓国併合 [著]高澤秀次

文学者たちの大逆事件と韓国併合 [著]高澤秀次

■「国民」の境界めぐる国家的暴力 ■  昨年2010年は、大逆事件と韓国併合から100年。両者が同じ年に起きたことは、偶然でありながら必然でもある。正しい日本人のコードを設定した大逆事件と植民地政策………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]歴史 人文 新書

遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える [著]フランシス・S・コリンズ

遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える [著]フランシス・S・コリンズ

■解読宣言10年、「革命」は起きたか  ヒトの全遺伝情報、すなわちヒトゲノムの解読がほぼ終わった。クリントン米大統領が2000年6月、こう宣言したときにその脇に立っていたのが著者である。日本も参加し………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年02月13日
[ジャンル]科学・生物

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