2011年02月20日の書評一覧

本に遇う1・2 [著]河谷史夫

本に遇う1・2 [著]河谷史夫

 会員誌「選択」に10年以上書き継がれたエッセーをまとめたものだ。読書とは世界を読み、人間を読むことなのだ、と断じる著者。毎回、本を巡っての文章が続くが、書評ともいえない。時の事件や世情、はたまた著者………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]文芸 社会

未完の平和―米中和解と朝鮮問題の変容 1969〜1975年 [著]李東俊

未完の平和―米中和解と朝鮮問題の変容 1969〜1975年 [著]李東俊

■南北分断の固定化、デタント期に進行  グローバルな冷戦の終結にもかかわらず、なぜ朝鮮半島だけは、「歴史の孤児」のように凍(い)てついた冷戦の厳冬のただ中にあるのか。確かに朝鮮戦争の体験が決定的な影………[もっと読む]

[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]歴史 政治 国際

日本語の古典 [著]山口仲美

日本語の古典 [著]山口仲美

■原文読んで初めて分かる魅力  古典文学はお好きですか?と聞いてみると、だいたい二通りの答えが返ってくるものだ。一つは、「難しいし、生活に必要ないから読まない」というもの。もう一つは、「古典くらい知………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]文芸 新書

オリクスとクレイク [著]マーガレット・アトウッド

オリクスとクレイク [著]マーガレット・アトウッド

■終末世界が問う生命の倫理  生命に関わるパンドラの函(はこ)はすでに開けられたか? 遺伝子操作などは「神の領域」への侵犯か? アトウッドは前者の質問には「イエス」、後者の質問には「オープン・クエス………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]文芸

漂流―本から本へ [著]筒井康隆

漂流―本から本へ [著]筒井康隆

■膨大な読書量が広げた精神世界  まれに例外もあるが、作家のほとんどは子供のころから、膨大な量の本を読んで育つのが普通、と理解していた。  それでもなお、本書の著者の読書歴に接すると、その幅の広さと………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]文芸

紀元二千六百年―消費と観光のナショナリズム [著]ケネス・ルオフ

紀元二千六百年―消費と観光のナショナリズム [著]ケネス・ルオフ

 「紀元二千六百年」とは、神武天皇による建国からちょうど2600年とされた1940(昭和15)年のことだ。大日本帝国では、万世一系をたたえる記念行事が多く催された。著者は「人々は国史をまとめた物語に夢………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]歴史

フォールト・ラインズ―「大断層」が金融危機を再び招く [著]ラグラム・ラジャン

フォールト・ラインズ―「大断層」が金融危機を再び招く [著]ラグラム・ラジャン

■金融危機生んだ貿易不均衡と政治  著者は今回の金融危機の数少ない予言者の一人として有名な学者である。既に2005年に執筆した論文で、米国の大手銀行のバランスシートがリスクの高い資産を多く抱えており………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]経済

空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む [著]角幡唯介

空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む [著]角幡唯介

■命すり減らしつかむ、一瞬の生  角幡さんと出会ったのは15年前、大学の探検部の部室だったと記憶している。ぼくは10代の新入生で、角幡さんも20歳になったばかりの頃だった。「四階までしかないはずの古………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

なぜ科学を語ってすれ違うのか―ソーカル事件を超えて [著]ジェームズ・R・ブラウン

なぜ科学を語ってすれ違うのか―ソーカル事件を超えて [著]ジェームズ・R・ブラウン

■なぜ科学を語ってすれ違うのか   社会における科学、論争後の問い  ソーカル事件とは、米国の物理学者ソーカルが1996年、ポストモダン派の雑誌に投稿した、科学的な装いのパロディー論文がまんまと査読………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]人文 科学・生物

就活エリートの迷走 [著]豊田義博 

就活エリートの迷走 [著]豊田義博 

■勝ち抜いた末「戦力外」の理由とは  不況の中、大学生の就職活動(就活)は、厳しい。が、著者は、激戦を勝ち抜いた「就活エリート」の多くが、近年「戦力にならない」という嘆きをよく耳にする。「極度に失敗………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]社会 新書

ページトップへ戻る