2011年03月06日の書評一覧

パリが愛した娼婦 [著]鹿島茂

パリが愛した娼婦 [著]鹿島茂

■19世紀、都会の夜闇に時間旅行  「高級」娼婦(しょうふ)ってなんだ? つい先日も、新国立劇場でヴェルディのオペラ「椿姫」を観(み)ながらそう思ったのだった。この名作オペラのヒロインは高級娼婦ヴィ………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]歴史 国際

ポリティコン<上・下> [著]桐野夏生

ポリティコン<上・下> [著]桐野夏生

■ヒッピー型ユートピア、残酷な筆  桐野夏生のすごさは、古典的なスタイルを取り入れながら現代と密に切り結んで、既存のジャンルを「えいやっ」と投げ飛ばしてしまうことだ。『東京島』ではロビンソン・クルー………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]文芸 社会

破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた [著]フランク・ライアン

破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた [著]フランク・ライアン

■生物に進化を促す“魔神”のよう  文科系の思考回路を持つ者には、本書の内容はときとして難解すぎる。しかし読み進むうちにある感動に包まれる。進化生物学の難解さは、日々進歩しているがゆえのことであり、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]科学・生物

世界史のなかの中国―文革・琉球・チベット [著]汪暉

世界史のなかの中国―文革・琉球・チベット [著]汪暉

■「普遍」と「特殊」、二つの観点交差  著者は私が最も信頼する現代中国の思想家である。魯迅研究者として出発した著者は、天安門事件で弾圧された後、より広い領域に踏み入った。しかし、ある意味で、彼はより………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]歴史 人文 国際

男が暴力をふるうのはなぜか [著]ジェームズ・ギリガン

男が暴力をふるうのはなぜか [著]ジェームズ・ギリガン

 人は、とりわけ男は、なぜ暴力をふるうのか。戦争や自殺まで暴力の概念に含め考察する。著者は、経済大国の中で「飛び抜けて暴力的な国」である米国の刑務所と刑務所内精神科病院を実験場に選び、暴力の原因とそ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]科学・生物 社会

家族新聞 [写真]浅田政志 [文]共同通信社 

家族新聞 [写真]浅田政志 [文]共同通信社 

■家族の形は多様、肩の力抜いて  日本は「家族」の問題でゆれ続けている。幼児虐待、引きこもり、介護、高齢者の所在不明……。すべては家族のあり方の揺らぎが関係している。  社会的関係性やコミュニティー………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

グローバルプレイヤーとしての日本 [著]北岡伸一

グローバルプレイヤーとしての日本 [著]北岡伸一

■世界史の運命に手をかける国とは  本書の目的は、日本が今後の方向を誤らないために、現状を総点検することである。日本はどこに進むのか。  かつてマックス・ウェーバーは、世界史の運命に手をかけることが………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]政治 人文

純平、考え直せ [著]奥田英朗

純平、考え直せ [著]奥田英朗

■「鉄砲玉」を触媒に回復する絆  主人公の坂本純平は、新宿の歌舞伎町を根城にする早田組に杯を受ける21歳のチンピラだ。ある日、親分から鉄砲玉になれと言われ、対立する組幹部を殺すよう命じられる。決行ま………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]文芸

臨床の詩学 [著]春日武彦

臨床の詩学 [著]春日武彦

■ありふれた「言葉」が持つ力  人と心が通い合う。そんな言葉を書いたり、言ったりするのは簡単だが、けっこう情緒的で、あやふやな状態ではないのか。だから良いのかもしれないけれど、精神医療の現場ではそう………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会

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