2011年06月19日の書評一覧

霊園から見た近代日本 [著]浦辺登

霊園から見た近代日本 [著]浦辺登

■玄洋社の事績から浮かぶ明治外交史  近代史に名を残す著名人の「墓巡りリポート」なのだが、本書のおもしろさは墓から墓へと飛び回ることで思いがけない人物同士の関係が次々に明らかになる点だろう。しかも、………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]歴史 人文

もうすぐ夏至だ [著]永田和宏

もうすぐ夏至だ [著]永田和宏

■科学と短歌、通底する形式とは  幼くして英国に移住し、その後、英語で書く世界的作家となったカズオ・イシグロはこんな風に語った。創作のきっかけは、自分の中にあった大切な日本の記憶が消え去ってしまう焦………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

この世の涯てまで、よろしく [著]フレドゥン・キアンプール

この世の涯てまで、よろしく [著]フレドゥン・キアンプール

■なぜ50年後に生き返ったのか  50年前に死んだことを自覚した若者が2日前に突然蘇(よみがえ)ってカフェでコーヒーをすすっているこんな非現実的な現実からこの物語は始まる。  本来なら彼は特定の人間………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]文芸

原水禁署名運動の誕生―東京・杉並の住民パワーと水脈 [著]丸浜江里子

原水禁署名運動の誕生―東京・杉並の住民パワーと水脈 [著]丸浜江里子

■「無名の人々」の行動、明らかに  1954(昭和29)年4月16日、東京の杉並婦人団体協議会の例会が杉並区立公民館で開かれた。参院議員奥むめおらの講演が終わって会場が静まった時だった。  「すいま………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

はとの神様 [著]関口尚

はとの神様 [著]関口尚

 子どものころ、駄菓子を抱えて秘密基地に走った思い出がある人は多いだろう。この小説には、ささいなことも大冒険だった「あの頃」がこめられている。  潔癖性の継母となじめない小学5年生のみなとが、記憶力………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]文芸

児童養護施設の子どもたち [著]大久保真紀

児童養護施設の子どもたち [著]大久保真紀

 昨年末来、タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る人物が、各地の児童養護施設にランドセルや文房具を贈る“美談”が続いた。アニメの主人公は孤児院出身のプロレスラーだが、昔の孤児院は今、養護施設と呼………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]教育 社会 ノンフィクション・評伝

令嬢たちのロシア革命 [著]斎藤治子

令嬢たちのロシア革命 [著]斎藤治子

■次代の女性の社会的役割牽引  本書を読み進むうちにある感情が熟成されてくる。ロシア革命に至る道筋に顔を出す五人の女性が生き生きと描写され、まるで評伝のような手法が用いられている。著者自身、「歴史学………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]歴史 文芸

井筒俊彦―叡知の哲学 [著]若松英輔

井筒俊彦―叡知の哲学 [著]若松英輔

■思想界の巨人、「神」への対話  井筒俊彦は世界的イスラーム学者として知られる。しかし、彼の射程は驚くほど広い。ギリシャ哲学、言語学、ロシア文学、神秘哲学、ユング心理学、老荘思想、仏教、インド哲学…………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]人文

ウォール・ストリート・ジャーナル 陥落の内幕 [著]サラ・エリソン

ウォール・ストリート・ジャーナル 陥落の内幕 [著]サラ・エリソン

■経営難で亀裂、メディア王降臨  ウォールストリート・ジャーナルは、かつては人物の似顔絵が添えられる程度で写真もなく、じっくり読ませる長文の分析記事を特徴とする世界的な経済紙だった。一般紙をにぎわす………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ページトップへ戻る