2011年07月17日の書評一覧

不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠(とわ)なる人生 [著]レベッカ・スクルート

不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠(とわ)なる人生 [著]レベッカ・スクルート

■細胞は誰のものか、「彼女」と家族追う  「ヒーラ」という名前に全く覚えがなくても、私たちの誰もがその恩恵を被っていることはほぼ間違いない。  ヒーラ細胞は、世界で初めて培養に成功したヒト細胞で、が………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]科学・生物

逆事 [著]河野多恵子

逆事 [著]河野多恵子

■重層的な構成、書き過ぎない円熟  名前をつけた途端に、動き出すものがある。この「逆事(さかごと)」もそうだ。物事のあるべき順序や秩序から逸脱した事柄を指すらしいが、読んでいるうちに、自分の周りにあ………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]文芸

日比谷公園 一〇〇年の矜持に学ぶ [著]進士五十八

日比谷公園 一〇〇年の矜持に学ぶ [著]進士五十八

■苦心重ねて、洋風「幕の内」の庭  大都市の公園は案外なことに、突然上から市民に与えられたケースが多い。東京の上野公園も「恩賜(おんし)」が付くし、パリのテュイルリー宮庭園は美観を保つために市民の入………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

別れの時まで [著]蓮見圭一 

別れの時まで [著]蓮見圭一 

■中年男女の恋愛ものが急展開  編集者の松永は、〈家族〉をテーマにした手記の入選者の一人、毛利伊都子と会って心を引かれる。  伊都子は、松永より四つ年下の35歳で、劇団の女優だ。伊都子には9歳の息子………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]文芸

「大相撲八百長批判」を嗤う―幼稚な正義が伝統を破壊する [著]玉木正之

「大相撲八百長批判」を嗤う―幼稚な正義が伝統を破壊する [著]玉木正之

 大相撲の八百長問題を追及してきた週刊誌記者や作家宮崎学氏との対談をはさみながら、この問題を考える。  著者は「八百長か否か」よりも「面白い相撲か否か」を重視する。ガチンコばかりではけが人が続出する、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]人文 社会

明治の東京写真―新橋・赤坂・浅草 [著]石黒敬章

明治の東京写真―新橋・赤坂・浅草 [著]石黒敬章

 今回の大震災の経験が、先行する「丸の内・神田・日本橋」編と共に、この本に接した時の思いを、ずいぶん変えるような気がする。タイトル通り、650点余の古写真や絵はがき、幻灯写真などで、帝都の町並みをよみ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]歴史 人文

税と社会保障の抜本改革 [著]西沢和彦 

税と社会保障の抜本改革 [著]西沢和彦 

■負担と受益「関係明確に」  政治の混迷で税と社会保障の一体改革は議論こそあれ一向に前に進まない。しかし、そんな時に将来を見据えて有益な勉強ができる書物である。  日本の財政が危機的な状況にあるとい………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

子どもの頃の思い出は本物か-記憶に裏切られるとき [著]カール・サバー

子どもの頃の思い出は本物か-記憶に裏切られるとき [著]カール・サバー

■いつから覚え、なぜ変容するか  本書には二つの柱がある。一つは、幼年期の記憶はいつから始まり、それが正確か否か、科学的に解明しようとの論点。もう一つは幼年期の記憶を甦(よみがえ)らせ、それをもとに………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]人文 医学・福祉

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか [著]開沼博

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか [著]開沼博

■能動的に原発を「抱擁」した歴史  福島は、どのようにして「原子力ムラ」となり「フクシマ」となったか。その主題を「中央と地方」「戦後成長」との関係から追究する。約400ページの本書は一部を除いて3・………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]社会

解体新書「捕鯨論争」 [編著]石井敦

解体新書「捕鯨論争」 [編著]石井敦

■推進・反対の構図を超えて   「鯨肉は日本の食文化」と言われる。しかし、実際に鯨肉を食べる機会はほとんどない。「日本の文化」と言う割に、日本人は伝統的にも日常的にも鯨肉を食べていない。なのに、なぜ………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]歴史 人文 国際

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