2011年08月07日の書評一覧

紅梅 [著]津村節子

紅梅 [著]津村節子

■闘病記を超えて、内省的告白の書  東日本大震災にからんで、吉村昭氏の旧作『三陸海岸大津波』が再び注目されているという。  それはそれでけっこうなことだが、吉村氏には長く読み継がれるべき作品が、ほか………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]文芸

戦争と和解の日英関係史 [編著]小菅信子、ヒューゴ・ドブソン

戦争と和解の日英関係史 [編著]小菅信子、ヒューゴ・ドブソン

■共有できる価値観の深化を  英国メディアは、ヨーロッパ戦勝記念日(5月8日)と対日戦勝記念日(8月15日)の報道姿勢が異なっている。前者には回顧、和解、郷愁、祝賀の四つがあり、後者にはそれが薄い。………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]歴史 国際

火山と地震の国に暮らす [著]鎌田浩毅

火山と地震の国に暮らす [著]鎌田浩毅

■噴火は「忘れた頃」のさらに後  洞爺湖温泉は1910年の有珠山の噴火で誕生した比較的新しい温泉だ。以来3度目となった2000年の噴火は温泉街に迫り、今度は観光に打撃を与えた。今年初め、北大の火山研………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]科学・生物

チーズの歴史―5000年の味わい豊かな物語 [著]アンドリュー・ドルビー

チーズの歴史―5000年の味わい豊かな物語 [著]アンドリュー・ドルビー

■ヨーロッパ文化を凝縮した味  良いチーズとは、〈アルゴスでなくヘレネでなくマグダラのマリアでなく、ラザロとマルティヌスが教皇に口答えをする〉という「六つの特質」を備えていなければならない。これは「………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]歴史 人文

戦国時代の足利将軍 [著]山田康弘

戦国時代の足利将軍 [著]山田康弘

 足利将軍というと、どうもパッとしない印象がある。特に応仁の乱後、威光は地に落ち、室町幕府はあってなきがごとき状態であったと語られることが多い。しかし、それでも幕府はその後約100年間続いた。そこに………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]歴史

現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話 [著]佐伯啓思

現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話 [著]佐伯啓思

■整理巧みに白熱の臨場感  副題が示すとおり、大学での講義が一冊にまとめられている。昨年評判になった「ハーバード白熱教室」にヒントを得た、対話形式での授業。学生の意見に教師が入れる突っ込みも面白く、………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]教育 人文 新書

東京難民 [著]福澤徹三

東京難民 [著]福澤徹三

■転落する若者、抜けぬふわふわ感  普通の生活を送っていた平凡な主人公が、ちょっとしたきっかけで、人生のどん底まで転がり落ちてゆく。そんな物語を読むのが好きだ。些細(ささい)な判断ミスや妙な見栄(み………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]文芸

おもしろ図像で楽しむ―近代日本の小学教科書 [著]樹下龍児

おもしろ図像で楽しむ―近代日本の小学教科書 [著]樹下龍児

■新奇な知識、いかに受け入れたか  どんな人にも、小学校時代はある。時代によって尋常小学校、国民学校などと名称は変わるが、明治5年の学制発布以来、日本人がはじめて経験する公の教育機関は「小学校」だか………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]教育

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

■文化は常に混合し変化する  グローバリズムは地域文化を破壊し、低俗なハリウッド映画とマクドナルドで世界を画一化する陰謀だ、といった議論は多い。だから外国文化の侵入を規制し、自国文化の衰退を防げ、と………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]経済 国際

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