2012年03月04日の書評一覧

夢さめみれば―日本近代洋画の父・浅井忠 [著]太田治子

夢さめみれば―日本近代洋画の父・浅井忠 [著]太田治子

 日本近代洋画の父といえば、普通は黒田清輝といわれるが、著者は黒田より10歳年長の浅井忠こそふさわしいと肩入れする。黒田は明治政府の顕官の子弟だったが、浅井は老中・堀田正睦を出した佐倉藩の武士の子。洋………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

あの川のほとりで〈上・下〉 [著]ジョン・アーヴィング

あの川のほとりで〈上・下〉 [著]ジョン・アーヴィング

■半世紀の逃避行、物語の希望  アーヴィング待望の新作は、ニューハンプシャー州の山の奥、ツイステッド・リヴァーと呼ばれる川を舞台に幕を開ける。丸太流しを手伝っていた少年が川でおぼれて死ぬ。それが予告………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]文芸

痕跡本のすすめ [著]古沢和宏

痕跡本のすすめ [著]古沢和宏

■本との対話や格闘、生々しく  「函(はこ)欠、背ヤケ、本文点シミ、線引き・書込みあり」。古書店で商品に付けられたこんな注意書きを目にして、あえて購入する人は少数だろう。函がなく傷んでいるうえに、傍………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]人文

俺に似たひと [著]平川克美

俺に似たひと [著]平川克美

■介護から見いだす「本当の大人」  東京の下町で町工場を営み、町内会を取り仕切ってきた父親が徐々に衰弱し、死に至る。約1年半の静謐(せいひつ)な介護生活を綴(つづ)った本書は、Webマガジン連載時か………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

世界を騙しつづける科学者たち〈上・下〉 [著]ナオミ・オレスケス、エリック・M・コンウェイ

世界を騙しつづける科学者たち〈上・下〉 [著]ナオミ・オレスケス、エリック・M・コンウェイ

■「懐疑の売人」はなぜ消えないか  殺虫剤DDTは当初、奇跡の化学物質に見えた。即効性があって、効果も長持ちする。なのにヒトには害がない。しかし、効き目があるからこそ、生態系の平衡を崩していた。分解………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]科学・生物

消費増税では財政再建できない―「国債破綻」回避へのシナリオ [著]野口悠紀雄

消費増税では財政再建できない―「国債破綻」回避へのシナリオ [著]野口悠紀雄

■社会保障費の抑制が不可欠  本書は日本の財政問題について数々のユニークな見方を提供してきた野口氏による日本の財政の維持可能性に関するエッセー集である。書名を「消費増税だけでは財政再建は難しい」と多………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]社会

検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか [著]日隅一雄、木野龍逸

検証 福島原発事故・記者会見―東電・政府は何を隠したのか [著]日隅一雄、木野龍逸

■民主主義と相容れぬ情報独占  東日本大震災発生翌日の昨年3月12日午後2時ごろ、原子力安全・保安院の審議官は東京電力福島第一原発について、記者会見でこう語った。  「炉心の燃料が溶け出しているとみ………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]社会

考えるとはどういうことか [著]外山滋比古

考えるとはどういうことか [著]外山滋比古

■「知っているつもり」を覆す  取っつきにくいテーマをわかりやすくコンパクトに伝えるというコンセプトで生まれた「知のトレッキング」叢書(そうしょ)の第一弾である。『思考の整理学』で知られる著者が、編………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]教育 人文

京都の町家と火消衆―その働き、鬼神のごとし [著]丸山俊明

京都の町家と火消衆―その働き、鬼神のごとし [著]丸山俊明

■庶民が支え続けた聖域の防災  火事といえば江戸だが、京都の火事現場も負けず劣らず興味深い。本書は二都の火消制度を比較しながら近代日本の防災を支えた真の主役を明らかにする。  御所や二条城本丸を含め………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]歴史

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