2012年05月20日の書評一覧

人生と運命(1~3) [著]ワシーリー・グロスマン

人生と運命(1~3) [著]ワシーリー・グロスマン

■戦争に揺れる人々、背後に広がる闇    まず喝采したい。20世紀文学という巨大な山脈の最高峰の一つがついに翻訳されたのだから!  これは、第2次世界大戦の趨勢(すうせい)を決したスターリングラード………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]歴史 文芸

槍ケ岳とともに―穂苅家三代と山荘物語 [著]菊地俊朗

槍ケ岳とともに―穂苅家三代と山荘物語 [著]菊地俊朗

 どこからでもその特徴的な姿がわかる槍ケ岳は、北アルプスで人気の山の一つだ。山頂直下に立つ槍ケ岳山荘は大規模な宿泊施設であると同時に、シーズン中は医療や救援の基地ともなる。その山荘グループを営む穂苅家………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

圏外に立つ法/理論―法の領分を考える [編]江口厚仁・林田幸広・吉岡剛彦

圏外に立つ法/理論―法の領分を考える [編]江口厚仁・林田幸広・吉岡剛彦

 コンプライアンス、裁判員制度……。社会の隅々まで「法」が入りつつあるようにみえる現在だが、法が及ばない領域は存在する。法の「圏外」「圏内」のせめぎ合いを、法社会学者が様々な事例からたどる。  現在、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]社会

ドキュメント テレビは原発事故をどう伝えたのか [著]伊藤守

ドキュメント テレビは原発事故をどう伝えたのか [著]伊藤守

■いつ、誰が、何を話したか検証    福島の原発事故とメディアを考えるうえで重要な本だ。この本の出現によって私たちは、テレビの原発事故報道を、単なる印象や記憶ではなく、事実に基づいて批評、批判するこ………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 新書

私は東ドイツに生まれた―壁の向こうの日常生活 [著]フランク・リースナー

私は東ドイツに生まれた―壁の向こうの日常生活 [著]フランク・リースナー

■自由を手に入れ、過去を懐かしむ    ベルリンの壁が崩壊した翌年、一つの国が40年という短い「生涯」を終え、世界から消えた。それはドイツ民主共和国――いわゆる東ドイツである。現在は日本に住む、東生………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]歴史 国際

VANから遠く離れて―評伝石津謙介 [著]佐山一郎

VANから遠く離れて―評伝石津謙介 [著]佐山一郎

■先見性を養った人脈と反骨  戦後はじめて10代男子がファッションに心も体もかきむしられた時期がある。60年代、その火をつけたのがVANの石津謙介だ。以後、消費文化がミドルティーンにまで下降し、ファ………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

情熱の階段―日本人闘牛士、たった一人の挑戦 [著]濃野平

情熱の階段―日本人闘牛士、たった一人の挑戦 [著]濃野平

■生と死のはざまの体験記    本書は、途方もない大夢を抱き、しかもそれをみごとに実現した、ある日本人闘牛士の苦闘の物語である。  著者は、闘牛士になるという固い決意のもと、裸一貫スペインへ渡る。ゼ………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

夢の操縦法 [著]エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵

夢の操縦法 [著]エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵

■フロイトも探した奇書の古典  まさしく幻の著作の初訳である。  かつてアンドレ・ブルトンや澁澤龍彦が夢研究の古典として本書の一部を引用したことがあったが、長らく作者の経歴もその全貌(ぜんぼう)も不………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]人文 科学・生物

イルカの認知科学―異種間コミュニケーションへの挑戦 [著]村山司

イルカの認知科学―異種間コミュニケーションへの挑戦 [著]村山司

■ヒトとの会話を目指して  研究目的は「イルカと話すこと」とあっけらかんと述べる。類人猿では手話やコンピューターを使って実現しており、イルカ研究の目標としておかしくない。しかし、ここで身構える人もい………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]科学・生物

兵隊先生―沖縄戦、ある敗残兵の記録 [著]松本仁一

兵隊先生―沖縄戦、ある敗残兵の記録 [著]松本仁一

■兵士として生きた世代の墓標  戦場体験を語り継ぐことは、国民的財産である。大本営参謀たちの語る戦争体験は弁明、遁辞(とんじ)、そして非人間なのだが、兵士の証言は聞くだに辛(つら)い内容だ。だがそれ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

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