2012年07月15日の書評一覧

文化系統学への招待―文化の進化パターンを探る [編著]中尾央・三中信宏

文化系統学への招待―文化の進化パターンを探る [編著]中尾央・三中信宏

■絵巻伝本や社会組織の研究も  系統樹と聞くとまず生物進化を想起する。共通先祖から枝別れしていく、樹(き)を思わせる図は有名だ。最近、系統探求の方法を生物以外に使う動きが盛んになり「文化系統学」の旗………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]人文

女が嘘をつくとき [著]リュドミラ・ウリツカヤ

女が嘘をつくとき [著]リュドミラ・ウリツカヤ

■変わるロシア 嘘の中に真実  虚言癖のある人に、わたしも出会ってしまったことがある。いろいろと約束をして予定を立てた後、相手がいい加減なことを言っていただけとわかったときの失望と脱力感! 自分の言………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]文芸

精神を切る手術―脳に分け入る科学の歴史 [著]ぬで島次郎

精神を切る手術―脳に分け入る科学の歴史 [著]ぬで島次郎

■精神外科の役割、検証求める  日本では現在、ロボトミーを含む精神外科手術は、行われていない。少なくとも、そういわれている。  ロボトミーは、前頭葉白質切截(せっせつ)術のことで、神経繊維の束を断つ………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

東京プリズン [著]赤坂真理

東京プリズン [著]赤坂真理

■忘却された歴史、文学でとらえる  「文芸」連載当時から圧倒的な異彩を放っていた『東京プリズン』が大著としてまとまり、その水準の高い仕掛けの緻密(ちみつ)さ、重みの全貌(ぜんぼう)をこの世にあらわし………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]文芸

KAWADE 夢ムック 【総特集】いしいひさいち [編]新保信長・穴沢優子

KAWADE 夢ムック 【総特集】いしいひさいち [編]新保信長・穴沢優子

 1972年、デビュー作「Oh!バイトくん」の連載開始以来、第一線を突き進んできた「4コマ漫画の革命家」の業績と神髄を伝えんとするムック。とりわけ、いしい自身が聞いて答えるインタビュー記事には“反俗反………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

うたびとの日々 [著]加藤治郎

うたびとの日々 [著]加藤治郎

 ありふれた日常の風景が、平易な表現で淡々とつづられる。それなのに、読み進めていくと、不意に心をわしづかみにされることがある。歌人ならではの鋭さで、場面を選び言葉で切り取ったからだろう。本書に収録され………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]文芸

それをお金で買いますか―市場主義の限界 [著]マイケル・サンデル

それをお金で買いますか―市場主義の限界 [著]マイケル・サンデル

■道徳的に正しいか、熟議の場へ  米ハーバード大学「白熱教室」のサンデル教授と言えば今や日本でもおなじみ。とびきりの講義の名手である。  ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』に続く今回の著………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]経済 社会

評伝ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 [著]横田増生

評伝ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 [著]横田増生

■「角度」を武器に普遍を切り取る  時折、「ナンシー関が生きていたら」と思うことがある。テレビを見ながら、言語化できないモヤモヤ感が残る時、あの消しゴム版画が思い浮かぶのだ。  ナンシー関が亡くなっ………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

妖怪手品の時代 [著]横山泰子

妖怪手品の時代 [著]横山泰子

■江戸文化の本質が見えてくる  妖怪研究者として知られる著者の本はいつも注目に値する。今度は手品だ。「妖怪手品」とは、幽霊などを人為的に創(つく)り出す仕掛けのことだ。  江戸時代の日本人は座敷へ天………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]歴史 人文

絵はがきの別府―古城俊秀コレクションより [著]松田法子 [監修]古城俊秀

絵はがきの別府―古城俊秀コレクションより [著]松田法子 [監修]古城俊秀

■画像で辿る、温泉都市の発展  明治30年代から昭和初期に黄金時代を迎えた「写真絵はがき」は、写真による画像記録がまだ少なかった時代の風景を、奇跡的に保存した貴重な素材でもある。だが、なにせ土産物や………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

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