2012年08月26日の書評一覧

核エネルギー言説の戦後史1945—1960 「被爆の記憶」と「原子力の夢」 [著]山本昭宏

核エネルギー言説の戦後史1945—1960 「被爆の記憶」と「原子力の夢」 [著]山本昭宏

■軍事・平和利用、互いの機動力に  戦後日本は、広島・長崎への原子爆弾投下の経験から、原子力への恐れと平和の願いを抱いてきたはずだった。しかし、被爆の記憶は原子力の夢へと接続する。この逆説は一体、ど………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]科学・生物

天皇と戦争と歴史家 [著]今谷明

天皇と戦争と歴史家 [著]今谷明

■皇国史観から自由になれたか  近代日本の歴史家たちは、「天皇」や「戦争」とどう向き合ったのか。  『室町の王権』『信長と天皇』などの著書で知られる日本中世史の専門家が、そうした視点から「皇国史観」………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

気象を操作したいと願った人間の歴史 [著]J・R・フレミング [訳]鬼澤忍

気象を操作したいと願った人間の歴史 [著]J・R・フレミング [訳]鬼澤忍

■大きすぎる工学に歴史の教訓  著者は雲物理の研究歴があり、気象改変の歴史研究を専門にする科学史家。先住民の雨乞いから始まり、19世紀の大砲を使った降雨技術、各種化学物質を蒸散させる方法、更には20………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

新しい刑務所のかたち 未来を切り拓くPFI刑務所の挑戦 [著]西田博

新しい刑務所のかたち 未来を切り拓くPFI刑務所の挑戦 [著]西田博

■民間の創意で「塀の中」変革  十年以上前、本書のテーマとなる、公共施設の整備運営を民間に任せるプライベート・ファイナンス・イニシアチブ(PFI)制度の海外事例を調べたことがある。単なる民間事業委託………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]社会

ビターズ2滴半 —村上三郎はかく語りき— [著]坂出達典

ビターズ2滴半 —村上三郎はかく語りき— [著]坂出達典

 村上三郎(1925〜96)は、関西で活発だった具体美術協会に属した美術家で、「紙破り」のパフォーマンスで知る人ぞ知る。著者が兵庫県西宮市でバーを開いて間もなく村上は常連客になり、キリキリ冷やしたジン………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

転がる空に雨は降らない [著]小野寺史宜

転がる空に雨は降らない [著]小野寺史宜

 一つのキックが二つの家族を狂わせる。喪失から再起の兆しを描いた長編小説。  30代半ばを迎えたプロのサッカー選手、灰沢考人は控えのゴールキーパー。小学生の息子と広場でサッカーをしていて、灰沢の蹴った………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]文芸

なぜ、1%が金持ちで、99%が貧乏になるのか? [著]ピーター・ストーカー [訳]北村京子

なぜ、1%が金持ちで、99%が貧乏になるのか? [著]ピーター・ストーカー [訳]北村京子

■理不尽な状況を変えるために  難解な専門用語が飛び交う金融は、専門家たちにまかせておけばいい世界だった。きっと彼らがうまくやってくれる、と人々は信じていた。それは甘すぎる期待だった。  2008年………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]経済

わたしがいなかった街で [著]柴崎友香

わたしがいなかった街で [著]柴崎友香

■「いま、ここ」で感じる不思議さ  主人公の砂羽は、大阪出身の30代半ばのバツイチ女性。東京の世田谷に暮らし、小さな会社に非正規社員として勤めている。家に戻れば、ユーゴやイラクなど世界の戦争や紛争を………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]文芸

韓国 民主化2.0 「二〇一三年体制」を構想する [著]白楽晴 [訳]青柳純一

韓国 民主化2.0 「二〇一三年体制」を構想する [著]白楽晴 [訳]青柳純一

■分断体制をどう克服するのか  竹島(韓国名・独島〈トクト〉)訪問や天皇陛下への謝罪要求など、韓国大統領の言動が波紋を投じているが、その歴史的かつ構造的な背景を知るためには韓国の置かれた分断体制を知………[もっと読む]

[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]政治 社会

カーボン・アスリート 美しい義足に描く夢 [著]山中俊治

カーボン・アスリート 美しい義足に描く夢 [著]山中俊治

■健常者と同じ土俵で競う  ロンドン・オリンピックの陸上男子四百メートルに、初の義足アスリートが登場し話題になった。スキー板に似た、カーボン繊維製の義足は加速装置か否か。スポーツ仲裁裁判所は、証明不………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年08月26日
[ジャンル]人文

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