2012年09月02日の書評一覧

寅さんとイエス [著]米田彰男

寅さんとイエス [著]米田彰男

■実は意外と似ています  「男はつらいよ」をわれわれはどう見たか。僕は登場人物や事物をユングの元型の考え方に当てはめて見ていた。トリックスター、太母、老賢人、アニマ、アニムス、ペルソナ、影、死などの………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]人文

福田恆存 人間は弱い [著]川久保剛

福田恆存 人間は弱い [著]川久保剛

■庶民への愛と知的俗物への嫌悪  今年は福田恆存(つねあり)生誕100年にあたる。近年、福田に注目が集まり、再評価が進んでいる。本書は若手研究者による本格的な評伝である。  福田は東京・神田の下町で………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

村上春樹の読みかた [編]菅野昭正

村上春樹の読みかた [編]菅野昭正

 村上春樹をどう読むか。石原千秋、亀山郁夫、三浦雅士、藤井省三、加藤典洋の5氏がそれぞれの読みかたを世田谷文学館で語った連続講座を本にまとめた。  切り口も受け止めも5者5様。三浦は「死」をキーワード………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]人文

世にも奇妙な人体実験の歴史 [著]トレヴァー・ノートン [訳]赤根洋子

世にも奇妙な人体実験の歴史 [著]トレヴァー・ノートン [訳]赤根洋子

■悲惨でも、人類の幸福のために  ピロリ菌、という名称を私たちが耳にしたのは、そんなに昔のことではない。十二指腸や胃の潰瘍(かいよう)の元凶とされる細菌である。酸性の強い胃の中で生きられるはずがない………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]科学・生物

ぼくらは都市を愛していた [著]神林長平

ぼくらは都市を愛していた [著]神林長平

■「言語」を通して現実を問う物語  デジタルデータのみを破壊する原因不明の「情報震」。それにより世界が混乱に陥り、人類滅亡の危機に瀕(ひん)する悪夢的近未来と、今と大きく変わらない東京、二つの舞台で………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]文芸

映像に見る地方の時代 [著]村木良彦

映像に見る地方の時代 [著]村木良彦

■〈現在〉を超えんとする仕事  拙宅の本棚に『お前はただの現在にすぎない』という本がある。副題は「テレビになにが可能か」。刊行は1969年。この後まもなく、3人の書き手はTBSを退社し、テレビマンユ………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]人文 社会

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官 [著]川瀬七緒

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官 [著]川瀬七緒

■ウジのコカイン、犯人への路程  昨年度、江戸川乱歩賞を受賞した、2人の女性作家のうちの1人、川瀬七緒の受賞後初の長編。  物語は、放火事件による女の焼死体の、解剖場面から始まる。およそ、女性作家ら………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]文芸

一人ひとりの大久野島 毒ガス工場からの証言 [編著]行武正刀

一人ひとりの大久野島 毒ガス工場からの証言 [編著]行武正刀

■医師が聞き取った工員の体験  瀬戸内海に浮かぶ周囲4キロの大久野島(広島県)には、戦時中、毒ガス兵器を製造する陸軍の秘密工場が置かれていた。ずさんな安全管理体制の下、工場で働く人々は、毒ガスで体を………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]歴史 社会

トマス・グラバーの生涯 大英帝国の周縁にて [著]マイケル・ガーデナ [訳]村里好俊・杉浦裕子

トマス・グラバーの生涯 大英帝国の周縁にて [著]マイケル・ガーデナ [訳]村里好俊・杉浦裕子

■「外人」であり続けた近代商人  幕末・明治に武器商人から企業家そして外交官の役割まで果たしたグラバーだが、英国では権威ある日本史書に一切言及されていないという。  しかし彼は、故郷スコットランドの………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年09月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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