2012年09月16日の書評一覧

ドキュメント 東京大空襲 [著]NHKスペシャル取材班/東京大空襲 未公開写真は語る [著]NHKスペシャル取材班、山辺昌彦 

ドキュメント 東京大空襲 [著]NHKスペシャル取材班/東京大空襲 未公開写真は語る [著]NHKスペシャル取材班、山辺昌彦 

■生々しい被災状況、深み帯びる「記録」  いまも厚いベールに覆われた戦時中の出来事がある。東京大空襲はそのひとつ。死者の正確な数も不明のままだ。理由のひとつに、被災状況を伝える写真がほとんど残されて………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]歴史 人文 ノンフィクション・評伝

黄金の少年、エメラルドの少女 [著]イーユン・リー

黄金の少年、エメラルドの少女 [著]イーユン・リー

■社会のひずみ映し、魂に触れる    本書は、村上春樹も受賞したフランク・オコナー国際短編賞の一回目の受賞者であり、いまや国際的評価の高い中国系英語作家イーユン・リーの短編集である。英語圏では英語を………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]文芸

光圀伝 [著]冲方丁

光圀伝 [著]冲方丁

■今として書かれた歴史の躍動感  水戸黄門として知られる徳川光圀の生涯だが、偉人伝ではない。ひとりの人間が苦しみ、迷い、多くの人の死を直視しながら新しい時代を作ろうとする物語である。  全編に光圀の………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]歴史 文芸

街場の文体論 [著]内田樹

街場の文体論 [著]内田樹

■学生に伝えた言葉の生成的経験  官僚による大臣の答弁原稿から企業の謝罪広告まで(ひょっとしたら学校での「自由作文」も?)、だれに宛てて書かれているのかが不明な文章が溢(あふ)れている。ネット上では………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]教育 人文

「語られないもの」としての朝鮮学校 [著]宋基燦(ソンギチャン)

「語られないもの」としての朝鮮学校 [著]宋基燦(ソンギチャン)

 20代後半で初めて在日コリアンと出会った韓国人研究者が、接触すること自体が韓国の国内法に違反する恐れがある日本の朝鮮学校を、3年以上かけフィールドワークした。朝鮮学校といっても一枚岩ではない。「朝鮮………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

復興の書店 [著]稲泉連

復興の書店 [著]稲泉連

 震災は「まるで血液のように循環していた本や雑誌」の流通も止めてしまった。街に再び本を届けようと立ち上がった書店・取次会社を取材したノンフィクション。  「食べ物の確保すらままならない」なか、恐る恐る………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

楚人冠―百年先を見据えた名記者 杉村広太郎伝 [著]小林康達

楚人冠―百年先を見据えた名記者 杉村広太郎伝 [著]小林康達

■明治・大正・昭和をリベラルに    「楚人冠(そじんかん)」と聞いて何をした人か、答えられる者は多くないだろう。明治大正昭和の三代にわたるジャーナリストである。奇妙な号は、楚の将軍項羽が、猿が王冠………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

スパイにされた日本人 [著]エドナ・エグチ・リード

スパイにされた日本人 [著]エドナ・エグチ・リード

■愛憎と曲折、娘の視点でつづる  1920年代、ロンドンに留学中のタキこと、江口孝之は英国女性と結ばれ、娘エドナらの子供に恵まれる。  本書は、エドナによる父親タキの回想、という形式をとる。一家にと………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際

災害弱者と情報弱者 3・11後、何が見過ごされたのか [著]田中幹人・標葉(しねは)隆馬・丸山紀一朗

災害弱者と情報弱者 3・11後、何が見過ごされたのか [著]田中幹人・標葉(しねは)隆馬・丸山紀一朗

■多くの論点、議論のきっかけに  科学技術と社会の関係を研究する「科学技術社会論」の立場から、東日本大震災後、膨大な情報にのみ込まれた我々の社会について検証する。中心的な関心は、我々が「見過ごしたも………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]IT・コンピューター 社会 ノンフィクション・評伝

陳情―中国社会の底辺から [編著]毛里和子・松戸庸子

陳情―中国社会の底辺から [編著]毛里和子・松戸庸子

■自由と民主主義、命懸けの告発    「道路を造ってほしい」  「橋を架けてほしい」  地方議員らが中央官庁や国会議員に「陳情」する。地方は土木工事などでお金がもたらされることを期待し、国会議員は票………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]政治 国際

ページトップへ戻る