2012年10月14日の書評一覧

メインストリーム 文化とメディアの世界戦争 [著]フレデリック・マルテル

メインストリーム 文化とメディアの世界戦争 [著]フレデリック・マルテル

■文化の向かう先、巨視的な視点で  低迷を続ける政治や経済を横目に、マンガ・アニメからファッション、料理まで、日本文化はこの10年で影響力を飛躍させた。  しかし、市場の細分化と国際競争が進むなか、………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

狼の群れと暮らした男 [著]ショーン・エリス+ペニー・ジューノ

狼の群れと暮らした男 [著]ショーン・エリス+ペニー・ジューノ

■「カミ」になりたいという欲望?  一般に狼(オオカミ)は、凶暴で狡猾(こうかつ)な動物だと見なされている。しかし、太古から人間と狼は、狩猟仲間として仲良くやってきたのだと、著者はいう。狼を恐れるイ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

大川周明 アジア独立の夢―志を継いだ青年たちの物語 [著]玉居子精宏

大川周明 アジア独立の夢―志を継いだ青年たちの物語 [著]玉居子精宏

■二元論に収まらぬ若き主体性  アジア主義者であり、革命家だった大川周明。彼は5・15事件に関与し、獄中生活を送った。そして出所後の1938年、東亜経済調査局附属(ふぞく)研究所(通称、大川塾)を設………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 新書

占領都市 TOKYO YEAR ZERO 2 [著]デイヴィッド・ピース

占領都市 TOKYO YEAR ZERO 2 [著]デイヴィッド・ピース

■帝銀事件の虚実描く長大な詩  奇妙な小説である。いや特異なノンフィクションだ。いやいや長大な詩というべきかもしれない。  占領下の1948年1月に起こった帝銀事件。松本清張の小説などでよく知られて………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸

アスクレピオスの愛人 [著]林真理子

アスクレピオスの愛人 [著]林真理子

 世界保健機関(WHO)の管理職、メディカルオフィサーの志帆子は、離婚した美容外科医との間に医学生の娘がいる。世界を舞台に激務をこなし、私生活ではやり手の大病院の理事長をはじめとする複数の男性と気まま………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸

私の歌舞伎遍歴 ある劇評家の告白 [著]渡辺保

私の歌舞伎遍歴 ある劇評家の告白 [著]渡辺保

 妥協なき評者としてつとに知られた著者は76歳。評論家人生を振り返った本書を、幼いころから憧れながら、ついに見ることがかなわなかった美形・美声の15代市村羽左衛門(1945年没)を語ることから始めてい………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸

夜明け遠き街よ [著]高城高

夜明け遠き街よ [著]高城高

■バブルのススキノ、精細に描写  高城高は、1990年代半ばに死去した大藪春彦とともに、日本のハードボイルド小説の始祖、と認められている。  もっとも、大藪と違って高城は大学卒業後新聞社に就職し、十………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸

茂吉 幻の歌集「萬軍」―戦争と斎藤茂吉 [編著]秋葉四郎

茂吉 幻の歌集「萬軍」―戦争と斎藤茂吉 [編著]秋葉四郎

■戦争歌は「時が批判する」  戦争末期、歌人の斎藤茂吉は、出版社の「決戦歌集」シリーズに応じて、自ら詠んだ戦争歌の中から、二百二十余首を選び浄書した。『萬軍(ばんぐん)』と命題し、原稿を送った。  ………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸

戦後日本の人身売買 [著]藤野豊

戦後日本の人身売買 [著]藤野豊

■実態と政治の対応たどる  1948(昭和23)年12月3日の毎日新聞に「子供を売歩く男」という見出しの記事が載った。東京の上野駅に暮らす24歳の男が、10代前半の子供3人を栃木県の農家に売り込んで………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]社会

ヘッジファンド 1・2 投資家たちの野望と興亡 [著]セバスチャン・マラビー

ヘッジファンド 1・2 投資家たちの野望と興亡 [著]セバスチャン・マラビー

■“ハゲタカ”の知られざる実態  市場の大相場の陰でうごめくヘッジファンドはハゲタカに例えられ、死骸にたかる凶暴な脇役とみられてきた。だが近年、国家に真正面から挑んで勝利するファンドもあった。勝負ど………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]経済

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