2012年11月25日の書評一覧

のろのろ歩け [著]中島京子

のろのろ歩け [著]中島京子

■街の急速な発展と日常の矛盾  三つの中編からなる本著。北京、上海、台湾の三都市をそれぞれ背景として、仕事や生活、親子関係に事情を抱える日本人の女性が、一人で異国の町へ出かけるという、いわゆる「三都………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]文芸

天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険 [著]上野誠

天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険 [著]上野誠

■崑崙へ漂着 信じることで活路  遣唐使といえば、山上憶良、吉備真備、最澄、空海、さらには遣唐使船で渡来した鑑真など、日本史上の人材の宝庫だ。いずれも大陸からの知識を活用し大きな功績をあげた。当時の………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]歴史

万引きの文化史 [著]レイチェル・シュタイア

万引きの文化史 [著]レイチェル・シュタイア

■れっきとした犯罪なのに  古書店の店員になった直後、万引きを目撃した。あの時の衝撃を、今も忘れない。三つ揃(ぞろ)いの紳士が当たり前のように、雑誌を背広の内側に忍ばせたのだ。そのまま店を出ていくの………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

日本小説技術史 [著]渡部直己

日本小説技術史 [著]渡部直己

■異次元的な体験 作品の核心つく  坪内逍遥『小説神髄』から横光利一『純粋小説論』まで、半世紀にわたる文学作品を「技術」というテーマで語り抜く。つまり本書は、これまで“何が語られてきたか”のみを扱っ………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]文芸

北斗―ある殺人者の回心 [著]石田衣良

北斗―ある殺人者の回心 [著]石田衣良

 寒空の下で北斗少年がふと抱きついた自動販売機は、自分への虐待を繰り返す両親より温かい。何という心の極北だろう。長じて救い出された彼は、初めて愛してくれた里親を失意のまま死なせた男を殺すと決意する。し………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]文芸

中の人などいない―@NHK広報のツイートはなぜユルい? [著]NHK_PR1号

中の人などいない―@NHK広報のツイートはなぜユルい? [著]NHK_PR1号

 「本日の私が気になっている番組。BS1『魚対釣り名人』どうせ名人が勝ちますよ」。ユルいつぶやきで企業・団体アカウントとしては屈指のフォロワー数を誇るNHK広報局の公式ツイッター。昨年の震災直後には、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

一揆の原理―日本中世の一揆から現代のSNSまで [著]呉座勇一

一揆の原理―日本中世の一揆から現代のSNSまで [著]呉座勇一

■現代に通じる 人と人のつながり  一揆というと、農民が竹槍(たけやり)を持って武装蜂起する革命的イメージが共有されている。実際、「前近代日本の固有の階級闘争」という枠組みが与えられ、弱き者の連帯に………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる [著]クリス・アンダーソン

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる [著]クリス・アンダーソン

■誰でも製造業を起こせる時代に  インターネットがもたらす経済の構造変化を解き明かしたベストセラー『ロングテール』『フリー』に続き、著者が今回、世に問うキーワードは「メイカームーブメント」つまり、も………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター

新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす [著]水野玲子

新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす [著]水野玲子

■「もうひとつの安全神話」指摘  ミツバチの大量失踪。謎の異常現象が2000年代後半から世界的に顕在化してきた。ウイルス、ダニ、環境変動など様々な要因が取り沙汰された。  そんな中、いまひとつの物質………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]科学・生物

クラウドクラスターを愛する方法 [著]窪美澄

クラウドクラスターを愛する方法 [著]窪美澄

■心から「家族」と思える人求め  両親が不仲だったり、片親が出ていったりした家庭を子どもの視点から描いた小説二編。逃げ場も相談相手もなしにそうした問題を乗り越えていかなくてはならない思春期の子どもた………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2012年11月25日
[ジャンル]文芸

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