2013年02月03日の書評一覧

abさんご [著]黒田夏子

abさんご [著]黒田夏子

■読むことの不自由さからの解放  〈読む〉とはどのような行為なのか? 画面をありのままに見ることの困難さを繰り返し述べてきた国際的な映画批評家・蓮實重彦氏が映画について述べたことは、文学にも当てはま………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]文芸

梅棹忠夫―「知の探検家」の思想と生涯 [著]山本紀夫

梅棹忠夫―「知の探検家」の思想と生涯 [著]山本紀夫

■「最後の弟子」が追う仕事と生涯  かつて梅棹忠夫氏の『文明の生態史観』や『知的生産の技術』を熟読した一人である。前著の、西欧と日本を「第一地域」として括(くく)る押さえ方にはかすかな違和を覚えつつ………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

戦時下のベルリン―空襲と窮乏の生活1939—45 [著]ロジャー・ムーアハウス

戦時下のベルリン―空襲と窮乏の生活1939—45 [著]ロジャー・ムーアハウス

■史料と証言で描く首都の恐怖  第2次世界大戦の期間、ナチス体制のもとでベルリン市民はどのような感情を持ち、いかなる生活を送っていたのか。1968年生まれの英国人著述家が長年の取材と未公刊の回想録・………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]歴史

メモワール―写真家・古屋誠一との二〇年 [著]小林紀晴

メモワール―写真家・古屋誠一との二〇年 [著]小林紀晴

■なぜ撮ったのか、思考を迫る言葉  小林紀晴は写真家であり、同時に抑制の利いた文章を書く作家である。その小林が取り憑(つ)かれるように写真家・古屋誠一を追った長い年月の記録、思索が本書だ。  最初は………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

織田信長 [著]池上裕子

織田信長 [著]池上裕子

 本能寺の変がなかったら、天下統一は早くに成就したのではないか。日本史上有数の関心を集めるだろうこの「もし」に、著者は「はたしてそうだろうか」と疑問を投げかける。たとえば、織田信長は征服を狙う地の武士………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]歴史

宗教のレトリック [著]中村圭志

宗教のレトリック [著]中村圭志

■「語り」への着目、目からうろこ  「かたり」が「語り」でもあれば「騙(かた)り」でもあるということには深い含みがある。マコトの語りとダマシの語りの差をないものにしてしまうからだ。それは「在るもの」………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]人文

元素をめぐる美と驚き―周期表に秘められた物語 [著]ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ

元素をめぐる美と驚き―周期表に秘められた物語 [著]ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ

■無表情に見える記号の裏に  学生時代の私にとって、化学は苦手な教科だった。授業ではいつも、元素記号をぼうっと眺め、何のイメージも湧かないまま、先生の言葉を聞き流していた。今となって唯一記憶に残って………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]科学・生物

クライシス・キャラバン―紛争地における人道援助の真実 [著]リンダ・ポルマン

クライシス・キャラバン―紛争地における人道援助の真実 [著]リンダ・ポルマン

■善意めぐり、思惑と現実が交錯  〈人道援助〉には金科玉条の響きがある。この言葉をかざして正義の代理人を気取るのは容易(たやす)い。しかし、オランダ人の女性ジャーナリストが本書で告発する紛争地の現実………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ジャニ研!―ジャニーズ文化論 [著]大谷能生・速水健朗・矢野利裕

ジャニ研!―ジャニーズ文化論 [著]大谷能生・速水健朗・矢野利裕

■芸能界変えたアイドル事務所  「SMAP」や「嵐」と同世代の評論家やライターが、1年間かけて6回の研究会を開き、ジャニーズ事務所が半世紀にわたって送りだしてきたタレントを分析し、彼らが与えた影響や………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2013年02月03日
[ジャンル]社会

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