2013年02月17日の書評一覧

革命の季節―パレスチナの戦場から [著]重信房子/オウム事件 17年目の告白 [著]上祐史浩

革命の季節―パレスチナの戦場から [著]重信房子/オウム事件 17年目の告白 [著]上祐史浩

■空虚さ漂う自省、歴史の歪み続く  1960年代後半から70年代にかけての学生運動、80年代から90年代の宗教活動。その二つの世代の異様に特化した組織の幹部執筆の書、それが相次いで刊行された。学生運………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ジャスト・キッズ [著]パティ・スミス

ジャスト・キッズ [著]パティ・スミス

■輝かしくあやうい、2人の70年代  1970年代後半から80年代にかけて活躍したロック歌手で詩人、アーティストのパティ・スミスの自伝。自伝といっても、中心テーマは写真家として知られるロバート・メイ………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

談志が死んだ [著]立川談四楼

談志が死んだ [著]立川談四楼

■恐怖の臨場ノンフィクション  いや、面白い。いい本だ。エッセイとも小説とも思えるこの作品には著者の才能が十全に発揮され、亡くなったはずの談志が、読む者の肌にまとわりついて、払っても払っても消えない………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

写真家 井上青龍の時代 [著]太田順一

写真家 井上青龍の時代 [著]太田順一

■ドヤ街に住み、撮影した無頼派  大阪・釜ケ崎は日本有数のドヤ街として知られる。昭和30年代、幾度か暴動も起きた。当地の写真を撮ったことで名を馳(は)せた井上青龍の評伝である。周辺の人々への丁寧な取………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ふたつの講演―戦後思想の射程について [著]加藤典洋

ふたつの講演―戦後思想の射程について [著]加藤典洋

 鶴見俊輔や吉本隆明らの「戦後思想」は圧倒的な外来思想への抵抗だった。それを受け継ぎ、その先に出るには、「戦後」がなくても善悪を考えられる足場を築くことだ。9・11は「戦後」でなく「世界」という枠で考………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]社会

ニュートンと贋金づくり [著]トマス・レヴェンソン

ニュートンと贋金づくり [著]トマス・レヴェンソン

■「怖い官僚」になった大科学者  あの大科学者ニュートンは「金」に縁がある。長年ひそかに研究したのは錬金術だったし、当時の錬金術は「贋金づくり」と同義語に考えられた危ない探究だった。また晩年、彼は大………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]歴史

地図をつくった男たち―明治の地図の物語 [著]山岡光治

地図をつくった男たち―明治の地図の物語 [著]山岡光治

■当たり前の裏側に先人の努力  日本の近代地図の始まりは伊能忠敬の「大日本沿海輿地(よち)全図」いわゆる「伊能図」なのだが、これは大変精度の高い日本地図だと評価された一方、海岸線や主要な街道以外は、………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]歴史

夫婦の散歩道 [著]津村節子

夫婦の散歩道 [著]津村節子

■胸に染みこむ淡々とした語り口  著者にはすでに、夫君吉村昭の凄絶(せいぜつ)な闘病生活と、それを支えた家族の痛切な記録、『紅梅』がある。これは、小説の形で書かれた作品だが、本書はエッセイのせいか、………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

政治的思考 [著]杉田敦

政治的思考 [著]杉田敦

■平易な文体、炯眼に満ちた言葉  巷(ちまた)に溢(あふ)れる政治の時局解説とは百八十度趣を異にする一冊。具体的な政党や人名は一切登場しない。目先の政策提言ともまるで無縁だ。あくまで〈政治〉の原点に………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]政治

紅の党―習近平体制誕生の内幕 [著]朝日新聞中国総局

紅の党―習近平体制誕生の内幕 [著]朝日新聞中国総局

 中国では、わいろなどの不正収入を得た幹部が、妻や子、資産を海外に移すことを指して「裸官」という。幹部だけが国内に残るからだ。2008年までの10年余に海外に逃れた政府や国有企業の幹部は1万6千~1万………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]国際

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