2013年02月24日の書評一覧

コモンウェルス 上・下 [著]アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート

コモンウェルス 上・下 [著]アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート

■「所有」への呪縛、乗り越える概念  冷戦終結後の世界秩序の本質を〈帝国〉という概念で表し、世界的に注目される2人の最新作。  〈帝国〉といっても帝国主義の「帝国」とはまったく違う。グローバル資本主………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]社会 国際

(霊媒の話より)題未定 安部公房初期短編集 [著]安部公房

(霊媒の話より)題未定 安部公房初期短編集 [著]安部公房

■巨大な〈名〉の背後の〈!?〉な世界  文学部で教えていて恐ろしいことがある。安部公房の名前をあげても、〈?〉顔の学生ばかり。いや、この反応に〈!〉顔の教師だって作家の全貌(ぜんぼう)を知っているわ………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]人文

天のお父っとなぜに見捨てる [著]小嵐九八郎

天のお父っとなぜに見捨てる [著]小嵐九八郎

 『日本名僧奇僧列伝』を3年前に著した作家が、今度は新しいイエス像に取りくんだ。エジプトで新たに発見された古文書の翻訳という形で、処刑に至る物語がつづられる。イエスはひげ面の大酒飲みで、マグダラのマリ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]文芸

20世紀の椅子たち 椅子をめぐる近代デザイン史 [著]山内陸平

20世紀の椅子たち 椅子をめぐる近代デザイン史 [著]山内陸平

 近代デザイン史上特筆すべき99脚の椅子を、写真とエッセーで紹介する。座り方のわからないアート性偏重のものはなく、どこかで見かけたようなものばかり。建築家フランク・ロイド・ライトの事務用椅子といった大………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「死ぬのが怖い」とはどういうことか [著]前野隆司

「死ぬのが怖い」とはどういうことか [著]前野隆司

■あるのは「今」だけ、あとは幻想  僕は怖いけれど死ぬのが怖くないという人もいる。どうしたら怖くないかを哲学から脳科学まで学問を総動員した著者が理詰めで考えた結果を本書で展開する。この著者は宗教も死………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]人文

マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー

マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー

■ドイツ以上になぜ読まれたのか  本書は、日本のウェーバー研究の内容を、大正時代から現在にいたるまで詳細に検討するものである。実は、ウェーバーは日本で、ドイツで以上によく読まれてきた。にもかかわらず………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

放射能問題に立ち向かう哲学 [著]一ノ瀬正樹

放射能問題に立ち向かう哲学 [著]一ノ瀬正樹

■「不明なこと・偽の問題」明確に  放射線被曝(ひばく)の人体への影響という、深刻で、しかも風評が飛び交う議論に、〈不寝番〉の役を買って出る哲学研究者が、ようやっと現れた。  被災地外で子供たちを守………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]社会

夜の底は柔らかな幻(上・下) [著]恩田陸

夜の底は柔らかな幻(上・下) [著]恩田陸

■光景立ち上がる、鮮やかな描写  舞台設定が極めて高密度。イロと呼ばれる超能力を持つ「在色者」が社会に溶け込み暮らす世界で、特に在色者が多い特異点、途鎖国。周囲に伊予などの地名がありモデルは明らか。………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]文芸

女ノマド、一人砂漠に生きる [著]常見藤代

女ノマド、一人砂漠に生きる [著]常見藤代

■遊牧民のベールの下に迫る  紅海沿岸のハルガダ(エジプト)から車で約2時間奥に入った砂漠で、たった一人遊牧生活を営むホシュマン族の女性とともに生活した記録である。彼女の娘や嫁など、家族たちも登場す………[もっと読む]

[評者] 田中優子(法政大学教授)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]国際

金曜官邸前抗議 デモの声が政治を変える [著]野間易通

金曜官邸前抗議 デモの声が政治を変える [著]野間易通

■個人参加の運動支える実務性  原発の再稼働を許すな。  そう叫ぶ人々が、東京・永田町の首相官邸前に初めて集まったのは、去年3月29日だった。毎週金曜日の夕刻、大勢の人々が官邸前に詰めかけるようにな………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]社会

ページトップへ戻る