2013年03月24日の書評一覧

なめらかな社会とその敵 [著]鈴木健/ルールに従う [著]ジョセフ・ヒース

なめらかな社会とその敵 [著]鈴木健/ルールに従う [著]ジョセフ・ヒース

■社会を変革する遠大な思考実験  『なめらかな社会とその敵』の想定読者は三百年後の未来人。だが古代人たる評者にも、その意気込みはわかる。まったく新しい通貨システム! しかもお金の意味すら変え、社会自………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター 社会

差別と反逆 平野小剣の生涯 [著]朝治武

差別と反逆 平野小剣の生涯 [著]朝治武

■平等求め、天皇に託した希望  被差別部落に生まれ、初期水平運動で華々しく活躍した平野小剣。長髪で髭(ひげ)を伸ばし、人一倍、スタイリッシュだった。しかし、その名は忘却され、否定的評価が下される。理………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー

階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー

■「真のエリートとは」を問う  実に挑発的な米国論だ。  貧困や格差に関する本なら山ほどある。しかし、過去50年間に及ぶ豊富なデータを駆使して著者が描き出すのは、もはや同じ米国人としての行動様式や価………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]社会 国際

3・11とメディア―徹底検証 新聞・テレビ・WEBは何をどう伝えたか [著]山田健太

3・11とメディア―徹底検証 新聞・テレビ・WEBは何をどう伝えたか [著]山田健太

■報道姿勢に反省はあるのか  東京電力福島第一原発の1号機が水素爆発を起こした直後、在京のあるテレビ局は「爆発弁というものを使った意図的な作業」だと伝えた(「デイズ・ジャパン増刊号 検証・原発事故報………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]社会

無地のネクタイ [著]丸谷才一

無地のネクタイ [著]丸谷才一

 昨年10月に亡くなった作家、丸谷才一。知的で機知に富んだエッセーの名手だった。昨年2月号まで岩波書店「図書」につづった文を集めた。パーティーでは自分の病気の話を熱心に語らないこと。新聞には書評だけで………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

狭小邸宅 [著]新庄耕

狭小邸宅 [著]新庄耕

 「お前らは営業なんだ、売る以外に存在する意味なんかねぇんだっ」。そんな罵倒や暴力に耐える不動産会社の若手営業マンを描く小説。読んでいて息苦しくなるほどの臨場感がある。頭に粘着テープで受話器を固定され………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]文芸

冬の旅 [著]辻原登

冬の旅 [著]辻原登

■転落する人生辿り問いかける  小説なんて所詮(しょせん)作り話の他人事(ひとごと)である。なのにそれが、漠然と誰もが感じている時代の空気を、どんな言葉よりリアルに感じさせる。だからいま我々は『冬の………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]文芸

誰がJ‐POPを救えるか?―マスコミが語れない業界盛衰記 [著]麻生香太郎

誰がJ‐POPを救えるか?―マスコミが語れない業界盛衰記 [著]麻生香太郎

■「ボカロ」が育む新しい世代  60年代生まれの評者が物心ついた頃、流行歌とは歌謡曲だった。思春期に出会ったニューミュージックは衝撃的で、後にJ—POPと呼ばれる分野へ発展した。いわゆる洋楽と違い、………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

手話からみた言語の起源 [著]高田英一

手話からみた言語の起源 [著]高田英一

■言語は身振りから始まった?  手話を使う人が身振りと一緒に音声でしゃべることがある。二つの言語の同時使用を「シムコム」と呼ぶらしい。  著者はまず日本手話の起源などを語りながら、「シムコム」を人類………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]医学・福祉

死と神秘と夢のボーダーランド―死ぬとき、脳はなにを感じるか [著]ケヴィン・ネルソン

死と神秘と夢のボーダーランド―死ぬとき、脳はなにを感じるか [著]ケヴィン・ネルソン

■脳が引き起こす臨死体験  「死ぬとき、脳はなにを感じるか」という副題に惹(ひ)かれた。臨死体験を多く扱っているが、怪しい本ではない。著者は脳神経科学者で、本書はかなりしっかりした研究書である。  ………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]医学・福祉

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