2013年05月26日の書評一覧

隣人が殺人者に変わる時 [著]ジャン・ハッツフェルド/ゆるしへの道 [著]イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン

隣人が殺人者に変わる時 [著]ジャン・ハッツフェルド/ゆるしへの道 [著]イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン

■ルワンダの悲劇、目を閉ざさずに  1994年のルワンダ虐殺。フツ族の過激派によってわずか3カ月間に80万人のツチ族と穏健派フツ族が殺害された。  ジェノサイド(根絶を目的とする計画的殺戮〈さつりく………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

正直シグナル 非言語コミュニケーションの科学 [著]アレックス(サンディ)・ペントランド

正直シグナル 非言語コミュニケーションの科学 [著]アレックス(サンディ)・ペントランド

■無意識の行動に表れる意図  本書を読み進むうちに、この書のテーマを意味する表現に何度か出会う。「人間の集団を、言語によって結びついた、個々の知性の集まりとして見ることから、太古のシグナリング・メカ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]科学・生物

工場 [著]小山田浩子

工場 [著]小山田浩子

 表題作で2010年に新潮新人賞を受けた。初めての著書。「工場」は、敷地の巨大な、街のような工場で働く3人の視点を切り替えて物語が進んでゆく。契約社員の佳子は一日中、シュレッダーで紙を裁断している。正………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]文芸

行って見て聞いた 精神科病院の保護室 [著]三宅薫

行って見て聞いた 精神科病院の保護室 [著]三宅薫

 精神科病院の保護室は、患者の「隔離という目的に特化した部屋」。看護師の著者は、ネガティブなイメージを持たれがちな保護室を、治療や看護に積極的に生かそうと考え、全国の35病院を訪ねて調査した。部屋を真………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]医学・福祉

平和主義とは何か 政治哲学で考える戦争と平和 [著]松元雅和

平和主義とは何か 政治哲学で考える戦争と平和 [著]松元雅和

■武力行使を考え抜く道筋示す  改憲論議が再び活発化している。その根幹にはもちろん、憲法が掲げる平和主義を今後も維持していくべきか、という問題がある。事実、憲法の平和主義は国際貢献や集団的自衛権とい………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]政治 社会

アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命 [著]山口由美

アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命 [著]山口由美

■格差をビジネス化、悲しき成功  アジアン・リゾート・ブームの仕掛け人である、現代のホテル王のノンフィクションにもかかわらず、華やかな成功譚(たん)というより、壮大な悲劇的神話に似ていた。タイトルは………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 経済 ノンフィクション・評伝

迷い迷って渋谷駅 日本一の「迷宮ターミナル」の謎を解く [著]田村圭介

迷い迷って渋谷駅 日本一の「迷宮ターミナル」の謎を解く [著]田村圭介

■動的にふるまう生物のよう  表参道駅で銀座線から半蔵門線に乗り換えるつもりがうとうとした隙に乗り過ごし、渋谷駅に着いた。さあ大変。表参道駅で隣り合わせだった路線は、渋谷駅ではかたや地上3階(著者に………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]人文

民俗と民藝 [著]前田英樹

民俗と民藝 [著]前田英樹

■「暮らしの真実」透視した2人  学術用語の初期の翻訳例に、今は「真理」「真実」と訳されるtruthの訳語として「本真(ホンマ)」というのがあった。嘘(うそ)みたいな話だが、ホンマのこと。ものごとを………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 社会

カフカと映画 [著]ペーターアンドレ・アルト

カフカと映画 [著]ペーターアンドレ・アルト

■『城』の舞台発見?踏み込む論証  前世紀のはじめ、若きフランツ・カフカは、昼間は公務員として働き、夜はのちに文学史上の大事件と見なされることになる数々の小説と、そのもとになる創作メモ、日記や手紙な………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ

そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ

■出版史から見たヴェネツィア    1987年ヴェネツィアの小さな教会図書館で、コーランが発見された。刊行は1538年以前。世界で最初に印刷されたコーランだった。グーテンベルクが活版印刷を開発し、4………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 国際

ページトップへ戻る