2013年06月30日の書評一覧

主役はダーク [著]須藤靖/科学を語るとはどういうことか [著]伊勢田哲治

主役はダーク [著]須藤靖/科学を語るとはどういうことか [著]伊勢田哲治

■怒り心頭の物理学者、科学哲学者と大激論  『主役はダーク』は破格の科学エッセーだ。最新の天文学、宇宙物理学を独特の諧謔(かいぎゃく)を交えて語る。  宇宙は膨張しており、物質は希薄になっていくはず………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]科学・生物

神は死んだ [著]ロン・カリー・ジュニア

神は死んだ [著]ロン・カリー・ジュニア

■絶望の極点で希望は紡げるか  ショッキングな題名だが、内容そのままなのだ。表題作で、本当に「神」は死ぬ。スーダンのダルフール地方の難民キャンプ。ディンカ族の若い女に姿を変えた「神」は、理由あって弟………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]文芸

脊梁山脈 [著]須藤靖 乙川優三郎

脊梁山脈 [著]須藤靖 乙川優三郎

■国や民族揺さぶる木地師の系譜  日本の山中にはかつて木地師という集団がいた。轆轤(ろくろ)を回して木でお椀(わん)やこけしを作り、良材を求めて山中を漂泊していた人たちだ。  第2次大戦後に中国から………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]歴史 文芸

スカル・ブレーカ [著]森博嗣

スカル・ブレーカ [著]森博嗣

■時代小説の形借りた言語ゲーム  強さとは何か。この主題には古今多くの作品が取り組んできた。ましてや剣豪の若者が主役の時代小説とあれば、一般的には自己鍛錬を通した成長物語となるのが必定。だが、本作の………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

アイネクライネな我が回想―音楽留学ドイツ語忘備録 [著]茂木大輔

アイネクライネな我が回想―音楽留学ドイツ語忘備録 [著]茂木大輔

 NHK交響楽団首席オーボエ奏者でエッセイストの著者が、ドイツ語ができないまま1981年にミュンヘン音大に留学し、その後ドイツのオーケストラなどで演奏していた時代の、語学習得をめぐるエッセー。レッスン………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]文芸 人文

性欲の研究―エロティック・アジア [編]井上章一

性欲の研究―エロティック・アジア [編]井上章一

 編者と鹿島茂による巻頭対談で、オタクの元祖として名挙げされたプルースト。『失われた時を求めて』に登場する、眠る少女を思うさま観察するイメージは川端康成の中で『眠れる美女』に結実し、コロンビアに飛び火………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]社会

記憶をコントロールする―分子脳科学の挑戦 [著]井ノ口馨

記憶をコントロールする―分子脳科学の挑戦 [著]井ノ口馨

■どう作られ、保持されるのか  「記憶は死に対する部分的な勝利である」とはカズオ・イシグロの名言である。記憶だけが、流転し消滅しつづける世界に私をつなぎ止め、私が私であることを示してくれる唯一の証(………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]科学・生物

人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理 [著]広井良典

人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理 [著]広井良典

■比重増すローカルで内的な生  成長至上主義者は本書を読んで、どう反論するだろうか。これまで幾度となく成長戦略が打ち出されてきたものの「失われた20年」は、なぜかいまだに終わらない。本書が指摘するよ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]経済

忘れられない日本人移民―ブラジルへ渡った記録映像作家の旅 [著]岡村淳

忘れられない日本人移民―ブラジルへ渡った記録映像作家の旅 [著]岡村淳

■〈家〉なき存在の現実を映す  著者の岡村淳は1987年にブラジルに移住して以来、小型ビデオカメラを片手にたった一人でドキュメンタリーを撮り続けている。彼の初期の代表作が、ナメクジの生態を記録した番………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

わが盲想 [著]モハメド・オマル・アブディン

わが盲想 [著]モハメド・オマル・アブディン

■とびきり明るい筆致の奮闘記  アフリカ・スーダンから1998年に来日した著者は、留学をしながら鍼灸(しんきゅう)を学ぶ。その時、視覚の病は進行中で“物の影がかすかに見えるほど”でしかない。そして…………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]社会

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