2013年08月04日の書評一覧

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

■自由・公平な制度が経済発展もたらす  世界には豊かな国と貧しい国がある。その差はどこから生まれるのだろうか。素朴だが、深遠な問いだ。つい決定論に走りやすいこの設問に、本書は、国家の経済的命運は経済………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]政治 経済

「昭和」を送る [著]中井久夫

「昭和」を送る [著]中井久夫

■精神への「圧力」、減圧の工夫  時代の流れにふと、えもいわれぬ違和を感じるとき、あの人ならどう受けとめるだろうかとその発言にふれたくなる、そんな書き手がだれにも数人はあるのではないか。わたしにとっ………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

金融の世界史―バブルと戦争と株式市場 [著]板谷敏彦

金融の世界史―バブルと戦争と株式市場 [著]板谷敏彦

 古代バビロニアのハムラビ法典(すでに上限金利の決まりがあった!)から、現代のオプション取引まで、金融制度の発達史を描き出す一冊。  中世キリスト教は利子を取ることを禁止したという。「利子とは時間が産………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史 経済

バックストリート [著]逢坂剛

バックストリート [著]逢坂剛

 スペインものを得意とする著者が世に問うた、ドイツを隠し味にしたミステリーである。フリー調査員・岡坂神策は近所のタブラオ(フラメンコ酒場)に通ううち、不審なカップルの尾行に気づく。やがて彼らを見張る公………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]文芸

私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について [著]ジグムント・バウマン、デイヴィッド・ライアン

私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について [著]ジグムント・バウマン、デイヴィッド・ライアン

■「我見られる、ゆえに我あり」  高速で移動する資本や情報、流動化する雇用のあり方などを踏まえ、現代社会の特性を、液状化する近代(リキッド・モダニティー)と論じたジグムント・バウマン。情報化とともに………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]社会

戦場の軍法会議―日本兵はなぜ処刑されたのか [著]NHK取材班、北博昭

戦場の軍法会議―日本兵はなぜ処刑されたのか [著]NHK取材班、北博昭

■形骸化していた「法の正義」  昭和史、とくに太平洋戦争の内実を継承するのに、NHKのディレクターの果たす役割は大きい。これまでも中田整一、片島紀男らは資料発掘や新視点などを提示してきたし、定年退局………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

羽―進化が生みだした自然の奇跡 [著]ソーア・ハンソン

羽―進化が生みだした自然の奇跡 [著]ソーア・ハンソン

■謎だらけ、W杯より熾烈な論戦  鳥はなぜ飛ぶのか。この問いから出発した人間は飛行機を発明した。同様にして、鳥がどのようにして羽と翼を獲得したかという問いに答えが出せたら、進化史最大の謎のひとつは解………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]科学・生物

メディアとしての紙の文化史 [著]ローター・ミュラー

メディアとしての紙の文化史 [著]ローター・ミュラー

■製紙技術をめぐる発見満載  中国起源の紙はアジアで広まり、パピルスはヨーロッパで広まったと思っていた。しかしそうではなく、パピルスは消え去り、紙が世界を席巻したという。集積された語り物である『千夜………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史

日中対立―習近平の中国をよむ [著]天児慧

日中対立―習近平の中国をよむ [著]天児慧

■大国といかに向き合うべきか  米中・米韓・中韓の首脳会談が続くなか、日中・日韓に関しては開催の見通しすら立っていない。中国とは尖閣問題に加え、ガス田開発問題も浮上している。  高まる世論を背景に双………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]国際

身体を躾ける政治―中国国民党の新生活運動 [著]深町英夫

身体を躾ける政治―中国国民党の新生活運動 [著]深町英夫

■蒋介石の「指導」は定着したか  公共のマナーを守らない者や不潔な者に対して、私たちは不寛容だ。きちんと守られれば、たしかに居心地は良くなるが、絶対的に正しいと言えるのか、マナーに対して緩い国を旅す………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]政治 国際

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