2013年10月20日の書評一覧

さようなら、オレンジ [著]岩城けい

さようなら、オレンジ [著]岩城けい

■言葉の壁と格闘する女性たち  開くのをためらう本がある。こんな小説をずっと読みたかったのだ!と心を鷲掴(わしづか)みされる予感が読む前からあるからだ。そしてほら、予感はすでに確信に変わっている。 ………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]文芸

剣術修行の旅日記―佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む [著]永井義男

剣術修行の旅日記―佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む [著]永井義男

■青春きらめく、藩士の「留学」  嘉永6年(1853年)、佐賀藩士・牟田文之助(満22歳)は武者修行の旅に出た。彼が記した日記(『諸国廻歴日録』)をもとに、北は宮城、秋田、新潟まで及ぶ、2年間の旅の………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

摘便とお花見―看護の語りの現象学 [著]村上靖彦

摘便とお花見―看護の語りの現象学 [著]村上靖彦

■「ケアとは何か」を語る言葉  摘便(てきべん)、とは耳慣れない言葉だが、看護用語であろうか。摘芽、摘花はある。芽や花を摘むことである。便を摘むのが摘便。では「お花見」とは。  何だかむずかしそうな………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]人文 社会

科学と人間―科学が社会にできること [著]佐藤文隆/科学者が人間であること [著]中村桂子

科学と人間―科学が社会にできること [著]佐藤文隆/科学者が人間であること [著]中村桂子

■数値化が進める近代文明の落日  この2冊は、どちらも科学がますます専門化そして数値化することに対する警告の書である。日本を代表する量子力学の第一人者・佐藤と「生命誌」を提唱する生命科学者・中村から………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]科学・生物

すっぽん心中 [著]戌井昭人

すっぽん心中 [著]戌井昭人

 ひどいむち打ちで首が横を向いたままの男、田野。小便をするとき、体は便器に、顔は壁に向ける。とまじめにつづる冒頭からおかしくてたまらない。  田野は、上野でモモという少女に出会う。2人は偶然見かけたグ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]文芸

スナックちどり [著]よしもとばなな

スナックちどり [著]よしもとばなな

 主人公の「私」といとこのちどり。「私」は40歳を目前に離婚して実家に出戻り中。ちどりは両親が早くに離婚、育ててくれた祖父母も最近相次いで亡くなり、ひとりぼっち。そんな2人が、英国の西端のさびれた海辺………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]文芸

ポラロイド伝説―無謀なほどの独創性で世界を魅了する [著]クリストファー・ボナノス

ポラロイド伝説―無謀なほどの独創性で世界を魅了する [著]クリストファー・ボナノス

■超天才が生んだ発明群の顛末  アップル社のスティーブ・ジョブズが深い尊敬のあまり、アメリカの「国宝」とまで呼んだ科学者兼企業家、あの「ポラロイド・カメラ」を発明したエドウィン・ランドの伝記。営業販………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

天國のをりものが―山崎春美著作集1976—2013 [著]山崎春美

天國のをりものが―山崎春美著作集1976—2013 [著]山崎春美

■アングラ雑誌、彩った早熟少年  1970年代後半から80年代前半にかけて、山崎春美という名前は常にエキセントリックな輝きと共にあった。彼が率いたガセネタとタコというバンドは、日本の音楽シーン、それ………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]文芸

孤立無業(SNEP) [著]玄田有史

孤立無業(SNEP) [著]玄田有史

■人間の孤立が就労意欲を奪う  日本の若年無業者を「ニート」概念を用いて論じた玄田有史が、新たな分析視角を提唱した。ニートが15歳から34歳の無業者を指すのに対し、本書が取り上げる「孤立無業(Sol………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]社会

「曽良旅日記」を読む―もうひとつの『おくのほそ道』 [著]金森敦子

「曽良旅日記」を読む―もうひとつの『おくのほそ道』 [著]金森敦子

■芭蕉らの旅を楽しく追体験  本当に江戸時代の旅をしているようで、わくわくする一冊だ。「曽良(そら)旅日記」とは芭蕉の奥州、北陸の旅に同行した弟子、河合曽良の日記のことである。『おくのほそ道』が再構………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]文芸

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