2014年03月16日の書評一覧

0葬——あっさり死ぬ [著]島田裕巳

0葬——あっさり死ぬ [著]島田裕巳

■究極の葬送法で軽やかな気分に  我々は生命維持に必要であるよりもずっと大量の生物を犠牲にし、摂取し生きている。飽食の果ての最期くらいは、適(かな)うならば山野で人知れず鳥獣に食い荒らされ虫に喰(く………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

昭和の子供だ君たちも [著]坪内祐三

昭和の子供だ君たちも [著]坪内祐三

■時代の断層に傷ついた者たち  「世代」をちゃんと定義した世代論を初めて読んだ気がする。物心つく六歳くらいから成人前後にその目に何を映し、どんな空気を吸ったか。それが世代感覚をつくる。  最初の昭和………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]社会

手のひらの音符 [著]藤岡陽子

手のひらの音符 [著]藤岡陽子

 全力疾走であがくのは格好悪く見えるかもしれない。それでも、ひたむきに生きていこう、と呼びかける真っすぐな長編。  服飾デザイナーの水樹は45歳、独身。順調に見えたキャリアは突然頓挫する。二十数年ぶり………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]文芸

教誨師 [著]堀川惠子

教誨師 [著]堀川惠子

 教誨(きょうかい)とは受刑者をさとし善導すること。死刑囚の教誨師は死にゆく人と交流し、死刑執行に立ち会う過酷な任務を担う。中の事象を語ることは禁じられ、近年その発言は世に出ていない。永山則夫裁判を追………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

ブラックホールに近づいたらどうなるか? [著]二間瀬敏史

ブラックホールに近づいたらどうなるか? [著]二間瀬敏史

■二度と戻れぬツアー、疑似体験  今年の春(つまり今この瞬間にも)、我々の天の川銀河の中心「いて座Aスター」にある巨大ブラックホールに、地球の3倍の質量を持ったガス雲の一部が落ち、爆発的に輝くと予想………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]科学・生物

第五の権力―Googleには見えている未来 [著]エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン

第五の権力―Googleには見えている未来 [著]エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン

■ネット先導者が示す明と暗  インターネット社会の未来を描く本はあまたあるが、本書はそんじょそこらの解説書ではない。なにしろ高度情報社会の最強企業、グーグルのエリック・シュミット会長がみずから書いた………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]社会

パンダが来た道—人と歩んだ150年 [著]ヘンリー・ニコルズ

パンダが来た道—人と歩んだ150年 [著]ヘンリー・ニコルズ

■稀少動物と人間の関係を面白く  上野動物園のパンダが発情したらしい。果たして交配がうまくいくかどうか。ファンはかたずを呑(の)んで朗報を待っている。こんなことも、いまだ研究途上なのである。ようやく………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]科学・生物

彼女の家計簿 [著]原田ひ香

彼女の家計簿 [著]原田ひ香

■「規格外」の女たちを救う絆  暮らすこと、食べていくこと、そして子どもを育てること。それらのいとなみを覆う「主婦」「妻」「母」といった名称と内実との間に横たわる深い溝は、どこから来るのだろう。この………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]文芸

ヴィクラム・ラルの狭間の世界 [著]M・G・ヴァッサンジ

ヴィクラム・ラルの狭間の世界 [著]M・G・ヴァッサンジ

■いびつな社会生きる「よそ者」  最初は戸惑うかもしれない。主人公はヴィクラム・ラルという、国家的な汚職事件に関わって逃亡中のインド系の男。そして彼の追憶が向かうのは、まだ大英帝国の植民地であった1………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]文芸 人文

戦乱の中の情報伝達―使者がつなぐ中世京都と在地 [著]酒井紀美

戦乱の中の情報伝達―使者がつなぐ中世京都と在地 [著]酒井紀美

■意識高い農民の姿うかがえる  備中国の新見庄と京都の東寺は、荘園と領主の関係にあった。寛正2(1461)年に新見庄の使者が東寺を訪ねて、これまでの細川勝元の請負代官を追い払ったので、改めて代官を直………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]歴史 社会

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