2014年03月23日の書評一覧

意味としての心―「私」の精神分析用語辞典 [著]北山修

意味としての心―「私」の精神分析用語辞典 [著]北山修

■言葉による治療、別の物語に変換  過去に書いた論考や随筆や事典原稿を集めたら精神分析の用語辞典になった。それほど著者は言葉による治療にこだわってきた。  心のあがき、軋(きし)み、焦り、躓(つまず………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]人文 医学・福祉

ピース [著]ジーン・ウルフ

ピース [著]ジーン・ウルフ

■なんと魅惑的な曖昧と不安定  ジーン・ウルフは、まったくもって一筋縄でいかない作家である。日本でもマニアックな人気を誇る彼は、あえてジャンル分けをするならSF/ファンタジーの小説家ということになる………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]文芸

国際メディア情報戦 [著]高木徹

国際メディア情報戦 [著]高木徹

■世界の舞台裏での熾烈な戦い  1992年の大統領選。現職のブッシュ(父)に挑むクリントン。テレビ討論会。会場から女子学生が国家財政の赤字について質問をした。カメラはスタジオ全体を広く捉えていた。そ………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]政治 社会

英子の森 [著]松田青子

英子の森 [著]松田青子

■〈わたし〉は空虚な器なのか  〈大人になる〉とは、自分の前に広がる無数の可能性のほとんどを諦めることだ。だが、商品であれサービスであれ情報であれ現代社会が提示するおびただしい選択肢は、自分は万能細………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]文芸

「なんで英語やるの?」の戦後史 [著]寺沢拓敬

「なんで英語やるの?」の戦後史 [著]寺沢拓敬

 中学校の学習指導要領で外国語が必修になるのは2002年のこと。ついこの前までは制度上は選択科目に過ぎなかった。戦後初期は名実ともに選択科目だった英語が「事実上の必修」となったのは1950年代から60………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]歴史 教育

岩本素白 人と作品 [著]来嶋靖生

岩本素白 人と作品 [著]来嶋靖生

 岩本素白(1883〜1961)の文章を、親友だった野尻抱影は「時代物の結城紬(つむぎ)のような、渋い、きめの細かい随筆」と書き、その人となりを森銑三は「市井の隠者」と評した。東京・品川に生まれ、学識………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

女は笑顔で殴りあう―マウンティング女子の実態 [著]瀧波ユカリ・犬山紙子

女は笑顔で殴りあう―マウンティング女子の実態 [著]瀧波ユカリ・犬山紙子

■女同士で共生するための作法  カフェやレストランの女子会で、あるいは学校や職場で談笑する女たち。だが笑顔の下では、血みどろの戦争が繰り広げられている……。相手より下に見られたくない、という心理は男………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]人文

潮の騒ぐを聴け [著]小川雅魚

潮の騒ぐを聴け [著]小川雅魚

■地方色豊かな随筆の傑作  著者に会ってみたい。これは読後感で最大のほめ言葉だろう。読み終わって、著者が身近な人に思える。酒を酌みながら、お話をしたい。もっともっと、いろんなことを聞きたい。著者の顔………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]文芸

ル・コルビュジエ 生政治としてのユルバニスム [著]八束はじめ

ル・コルビュジエ 生政治としてのユルバニスム [著]八束はじめ

■反転する地域主義と普遍主義  モダニズム建築の「神様」としてたてまつられてきたル・コルビュジエが、フーコー的な権力分析の手法によって、見事なまでに解体され、裸にされた。  従来のコルビュジエ評価は………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]政治 人文

カクレキリシタンの実像―日本人のキリスト教理解と受容 [著]宮崎賢太郎

カクレキリシタンの実像―日本人のキリスト教理解と受容 [著]宮崎賢太郎

■弾圧に耐え、守り抜いたのは  「隠れキリシタン」と聞くと、弾圧に耐え信仰を守ってきたキリスト教徒を想起する。しかし、聖書もなく宣教師もおらず、何代もの間、教義は正しく伝承されたのだろうか。筆者は、………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]歴史 人文

ページトップへ戻る